hera-tanishiです。
プリチェージ空気銃(PCPエアライフル)にどうやって空気を入れるか?
①スキューバ用タンク(鋼製・CFRP製)より充填、②ハンドポンプにより充填 する方法の2種類が有ります。
私が猟場や射撃場で出会った猟師に聞いたところ圧倒的にタンクからの方が多く驚きました、理由を聞いてみると一番にハンドポンプは面倒だ、
一部の方はハンドポンプは水分が空気銃に入り良くないと言われました。【注:ハンドポンプで充填しても水分の影響は僅かです】
しかし 私の場合はハンドポンプで充填しています、
理由は
①自分の運動のため、
②自分でハンドポンプをメンテしたい、
③経済的な理由
からです。
そこで今回は 私が
プリチェージ空気銃(PCPエアライフル)用 ハンドポンプに「HILL PUMP MK4」(ヒル ポンプ MK4 英国製)
を選んだ理由を紹介します。
注)2020年よりHILL PUMP MK4 は MK5にバージョンアップしています。
ヒル ハンドポンプ 『HILL PUMP MK4』の特徴
・最大圧力 275bar(271.4気圧)
・自分でメンテできるように シール交換方法の公開・交換部品(repair kit)の販売されている
・Dry-pac システムで水分を90%除去できる
・作りが堅牢(個人的な感想です)
使用方法と安全上の注意点
基本一般的なハンドポンプと同じです。
ハンドポンプで充填しても空気銃に対する水分の影響は僅かですが 出来るだけ水分は除去すべきです。
水分の混入を少なくするには 『低温で湿度が低い部屋』で充填してください。(飽和水蒸気量は温度が低いほど少ない)
①ポンプ下部中央にあるブリードスクリューを緩め、数回ポンプしてポンプ内の水分を出す(通常は何も出ません)
②ブリードスクリューを締める
③コネクターを空気銃の充填口に装着
④ポンピングして目標の圧力まで充填する(ポンプの圧力計で確認)
・圧力が上がってくるとポンプに力が必要です⇒体重をかけて押す
・ ポンプが熱くなったら温度が下がるまで数分休む
以下⑤⑥の順番を絶対に間違わないこと⇒コネクターをいきなり外すと非常に危険です。
⑤ブリードスクリューを緩めてポンプ~コネクター間の残圧を抜く
⑥圧力計『0』を確認してから 空気銃の充填口からコネクターを外す
⑦①を繰り返してポンプ内の水分を抜く
⑧コネクターに埃が入らないようにビニール袋を掛けておく
⑨ブリードスクリューを締め Dry-pac の吸気口にもビニール袋を掛けてポンプ内に水分が入らないようにする(Dry-pacの乾燥剤の寿命向上)
⑩空気銃の圧力計を確認する⇒ポンプの圧力計との差異を確認する。(一般的には空気銃の圧力計の方が誤差が大きい)
Dry-pac システム と 通常のメンテについて
HILL PUMP MK4 には Dry-pac システムという 水分を除去する機能が有ります。
使用している乾燥剤はシリカゲルより高性能なモレキュラーシーブ3A(molecular sieves 3a)が使われています。
注)モレキュラーシーブ(略してモレシーとも言われています)は同じ条件ならシリカゲルの3倍の吸湿能力が有ります、現在存在している吸湿剤で最も高性能なものです。
メーカ純正乾燥剤のリフィルが入手出来ない場合、国内でも入手できます、「モレキュラーシーブ 3A」(サイズは1/16)で検索してみて下さい販売店が分かります。
またDry-pac の乾燥剤の入ったケースの重量を測っておけば、どれだけ吸水したか分かるので乾燥剤の交換時期が分かります。
乾燥剤のモレキュラーシーブは重量の20%(実際は25%程度まで)まで吸水できます。
乾燥剤は50g入っていますので吸水限界は10gです。(メーカ推奨は2から3ヶ月毎に交換、給水能力に余力があるうちに交換)
私の場合 4ヶ月使用で119g⇒126gと7g(14%) 増加していました。
メンテのもう一つの項目として ポンプに付属しているシリコングリースを3ヶ月に1回 インナースリーブに均一に塗ることです、
この際の注意点としてはグリース量は僅かで良い事です。(付属のシリコングリースは透明で粘度は低いです)
まとめ
まとめると
プリチャージ空気銃(PCPエアライフル)にハンドポンプで空気を充填する方で
「自分でポンプをメンテする」「空気銃に混入する水分量を出来るだけ少なくしたい」方は『HILL PUMP MK4』をオススメします。
Dry-pac システムに使用している乾燥剤はシリカゲルより高性能な『モレキュラーシーブ3A』(サイズ=1/16)でメーカ純正乾燥剤のリフィルが入手できなくても国内で入手可能。
追記) レギュレータは水分によって劣化が進むのでレギュレータ付空気銃には特にこのヒルポンプをオススメします。
追記2) エアーアームズ S510 に 4年使用しても シリンダー(エアタンク)内に錆は発生していません。
⇒私のブログ「PCPエアーライフル備忘録:【エアアームズS510の分解・メンテナンス】:その2」参照。
追記3_2021-1-29) MK4 ⇒ MK5 にバージョンアップしています、最大圧力は275bar ⇒ 300bar にアップ、20%少ない力でポンプできるようになっています、ドライパックはMK4と同じ物を使用、
すでに国内でも販売されています。 Hill MK5 Pump (airriflepump.com)
追記4_2021-3-23) Hill Pump MK4 のメンテナンス(Oリング,他の交換)及びモレキュラーシーブの再生方法 については
「プリチャージ空気銃用ハンドポンプ【HILL PUMP(ヒルポンプ) MK4】のメンテナンス」を参照。
くりかえしになりますが ハンドポンプの使用方法で最も注意しなければならないこと
空気を充填後
⑤⑥の順番を絶対に間違わないこと⇒コネクターをいきなり外すと非常に危険です。
⑤ブリードスクリューを緩めてポンプ~コネクター間の残圧を抜く
⑥圧力計『0』を確認してから 空気銃の充填口からコネクターを外す
以上
私がハンドポンプ『HILL PUMP MK4』を選んだ理由です。
尚 私はこのハンドポンプ($260)を個人輸入しましたが、国内では『Gun_Shop_Sato』や『ガンショップ_栄興』で個人輸入と大差ない価格で購入出来ます。
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