2018年度猟期も残り僅かです、昨年末に女房から「もうカモはいらない」と言われ カモ撃ち欲が大幅ダウン⤵ もっぱらヤマドリ狙いで山の中_沢沿いを歩き回っている今日この頃です。
今回は『エアライフルでイノシシ止めさし』と『くくりワナの設置の注意点』についてです。
以下 狩猟の無修正映像が有りますので注意願います!
カモ撃ちは撃ち止め
12月中旬以降 当地では銃猟可能エリアでの マガモ、カルガモは激減、いるのはコガモ、ホシハジロ、キンクロハジロで もっぱら コガモを狙っていましたが、女房の一言でこれを最後にカモ撃ちは止めていました。
コガモ2羽 55m、75m 何れもまぐれのヘッドショット。
ヤマドリ狙いとワナ猟にシフト
12月中旬以降 ヤマドリを狙っていますが 出会うのは女の子(♀)ばかりです。
当地では小沢沿いの杉林にヤマドリがいますが、下草が有るためエアライフルでヤマドリを捕るのは至難の業。
先日 知り合いのベテランハンターの箱ワナにイノシシが掛かったので処理の仕方を見学させてもらいました。⇒手際が良くて感心しました。
止めさしはエアライフルか電気ショッカーを使用するそうですが、今回はFXサイクロン5.5mmを使用、ペレットの名前は分からないとのことで 見せてもらいました 多分「JSBのジェンボモンスター25.4gr」ではないかな? FXプレミアム(16gr)は軽くてだめ と言っていました。
やり方は 重量弾を使用するので200barまで加圧、箱ワナの直ぐそばに近寄るとイノシシが暴れるので5~10m離れて射撃、 やや上から下向きで眉間を狙う、倒れたらイノシシの頭に銃を近づけて最後の止めをさして死亡を確認する。その後 ロープを足に引っかけて引きずり出して ナイフ(片刃)で喉を切り開いてけい動脈を切って血抜き(心臓を刺すと血が体内に残り肉がまずくなる)この時に頭を低くする。持参した水(塩素追加)でナイフを洗い 血抜きが終わったら プラスティック製の「左官用のとろ舟」に入れて、軽トラから木製ラダー2本を出して積み込む(ここだけ手伝いました)、今回の獲物は推定60kgほどでしたが100kgを超える場合は応援を呼ぶそうです、そのため応援者用の手袋、つなぎ服等一式を軽トラ荷台のボックスに常備。
ちなみに箱ワナが血まみれになりますが、洗ったりする必要は無くそのままでOK またイノシシが入ってくるそうです。
参考)石川県の解体マニュアルより
おまけ:猪突猛進
カモ撃ちで移動中 日中にこんな光景に出会いました、箱ワナに「チビイノシシ」でも扉が開いています、トリガーワイヤーの位置が高くて作動していません、私の車に驚いて1分以上「猪突猛進」前進有るのみで「出られません」 思わず笑ってしまいました、カメラを取り出して撮影した直後にやっと方向転換して逃げて行きました。
くくりワナの設置位置がまずかった
今日(2月2日(土))ヤマドリ狙いで山の中を歩き回っていたついでに 2週間ほど前に「適当に仕掛けた」 くくりワナを思い出したので確認しに行きました イノシシが掛かっていたのは良かったのですが、設置位置がまずく 止めさしに非常に時間がかかりイノシシを苦しませてしまいました。
25mほど離れて見る、藪でイノシシがよく見えない、射撃位置がここしか無い(左側と手前が崖になっています)
この場所に近づいた時に斜面が削られていてイノシシがかかっている(いた?)のは分かりましたが全く姿が見えなかったので ワイヤを切るか足首を切って逃げたのでは(仕掛けてから初めての見回りだったので) と思い近づいたところ 3m先に突然イノシシが現れてビックリしました。斜面で堀った穴の中にいて全く見えませんでした。(少し油断していた)また くくりワナの状態も確認できません。
さらに 悪いことにエアライフル(S510)にエアーを充填するのを忘れて160barしか入っていません またマガジンにはJSBの15.9grしか入っていません(ヤマドリならOKですが)、イノシシがすこし見えるポイントは25m程離れており少し距離はありますが しかたないので射撃するも ほとんど頭が見えません 一発は眉間付近に当りましたが動きは止まりません 10発撃ち尽くしたので いったん自宅に戻りエアライフルに185bar充填しマガジン3個にペレットを装填かつ予備弾を準備し くくりワナ止めさしグッズ: ハンターズ_アックス(自己防衛用)、解体用ナイフ、手袋、ロープ、滑車 等々をバックパックに積み込んで戻って来ました。
2017年度猟期中から使用している 止めさし用ペレット H&N ホーネット(HORNET) 16gr こいつ真っ直ぐ飛びません30m以下が使用距離です。
射撃位置が上の映像の場所しか有りません しかたないので 見える おしり当りを狙い射撃して イノシシが体を動かし 頭が見えた瞬間に眉間を狙いました 、JSB 18.1gr 5発、次はH&N ホーネット 16gr 10発 で動きが止まりました。さらにホーネット5発をマガジンに込めて イノシシに近づきました
すこし イノシシが見えます
塹壕のようになった穴 、推定60kg、最後に眉間から50cmの位置からホーネット16grを2発射撃してオシマイ
結局 JSB_15.9gr 10発 、JSB_18.1gr 5発、H&N_ホーネット_16gr 12発、合計27発も使ってしまいました。
右前足にガッチリかかっています
前日の日中に降った雪の上に土砂があったので、イノシシがワナに掛かったのは 前日夜から本日朝までの間と考えられます。
自作のくくりワナ 踏込み板兼くくり輪となるVU100キャップは外径124のため 対向して削って 短円側をφ120以下、長円側をφ124としています
今回 くくりワナを設置する場合 エアライフルで確実に射撃できる場所、特に撃ち下ろしになる場所があること またくくり状態が確認できる場所であることが 非常に重要であることを再認識しました。
万一に備えて斧で自己防衛
こんな牙にかまれたら 出血多量になるのは確実
60kgクラスのイノシシでも くくり金具(左側)が曲がっています、ワイヤーは4mm(7✕24)。
イノシシのパワーには毎度驚きます。
イノシシの止めさしをする場合 エアライフルの他に自己防衛用にハンターズ_アックス(猟師斧)を持って行きます、万一 イノシシに突進されてもこの斧で防御します。
チビ_イノシシなら金属バット代わりになります、解体やスキニングにも使えますが ナイフの方が効率的です。
上はフルタフォシュのクラシック_ハンターアックス、下はグレンスフォシュのハンターズ_アックス。
2020-3-14_追記)
フルタフォッシュの「クラシック」シリーズは 「プレミアム」表示で フルツブルークが使っていた名称に統一されました。
「Classic Hunting Axe」⇒ 「Ekelund Hunting Axe」or 「Hults Bruk Ekelund Hunting Axe」 となっています。
最初の映像に映っている斧はグレンスフォシュのハンターズ_アックスです。
くくりワナの設置の注意点まとめ
一般の方、林業関係者、山所有者、他ハンターとトラブルにならないためには下記のことを留意
・設置場所付近には「くくりワナ設置の注意喚起の看板・標識を置く」
・林道や杣道等一般の方や林業関係者が通る ところに設置しない
・箱ワナ近くに設置しない
・植林している木にワイヤーをかけない
⇒かける場合は持ち主の許可を得ること(当地ではこのトラブルが多い)
・ワイヤーをかける木の太さはΦ10cm以上
・狩猟犬を使った狩猟をするエリアに設置しない
⇒狩猟犬が誤ってくくりワナにかかった場合 くくりわな設置者が弁償する必要が有ります、保険がきかない
・止めさしが行いやすい場所に設置する(くくり状態が確認できる)
エアライフルの場合は障害物がなく撃ち下ろしとなる場所で20m以下が良い
最後に
毎度感じることですが くくりワナにかかったイノシシの止めさしは非常に危険です、くくりワナを止めさしが行いやすい場所に設置することは非常に重要です。
私は今後 よりハイパワーのエアライフル(6.35mm)の導入や くくりワナのワイヤー径を5mmに上げようと考えています。
みなさん 安全第一 で 狩猟を楽しんでください。
以下 Amazon.co.jp 広告
・
・
コメント