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プリチャージ空気銃【エアアームスS510のメンテナンス】: ボルトの増し締め・バレル清掃

プリチャージ空気銃【エアアームスS510のメンテナンス】: ボルトの増し締め・バレル清掃

大阪に単身赴任中のため石川で週末のみ【漁師】&【猟師】化している
hera-tanishi(ヘラ-渓師)です。

猟期が終わって2ヶ月 私の空気銃は一度 銃検査のためガンロッカーから出しただけで何もしていません、
今後月1回は射撃練習に行って射撃のレベルアップをするつもりなので 今日はS510のメンテナンスをしました。

 

 

私の空気銃はエアアームスS510で個人輸入した物です、
購入した時に付いてきた取説のメンテナンスの項目を読むと次の3つのことが書いて有ります。

 

 

以下の項目は
通常実施するメンテナンスで分解不要なもの 要点だけ説明します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

固定部の確認【ボルトに緩みが無いか】

 

 

 

 

 

 

定期的に全ての固定部のボルトの締め付けを確認すること。

 

 

 

重要なのは次の3箇所です。

 

 

・ストックの固定ボルト:5mmの6角レンチ(ヘックスレンチ、アレンキー)を使用

 

ペレットを発射した時に銃は振動しています、銃のメカ部分とストックの接続ボルトが緩んでいると この振動が変化し命中精度が悪くなります
私の銃のストックは比較的硬いウォールナット(国内正規品のS510はビーチ(ぶな))ですが所詮木のため 振動の他 湿度・温度変化で緩みます。

 

 

 

・エアシリンダーとバレルチューブを止めているフロントクランプのボルト2箇所:2mmの6角レンチを使用

ここが緩んでいると振動や少しの衝撃でもバレルが動き命中精度が悪くなります。

 

 

 

 

・スコープマウントリングのボルト

これが緩んでいたら 照準が定まりません。
私が使っているスコープマウントリング(スポーツマッチ)は「PCPエアライフル用:スコープマウントリング【SPORTSMATCH HT036C】を選んだ理由」を参照して下さい。

 

 

 

尚 写真にある6角レンチはWERA(ヴェラ:ドイツ)製で国産製より硬度・剛性が高いので緩めるには良いのですが、
締める時はオーバートルクにならないように注意が必要です、特に小さいサイズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バレル(銃身)の清掃

 

 

 

 

 

 

 

高精度を求めるならバレルの清掃を定期的に行う必要があります、環境や使い方によって頻度を決めるのは難しいが、バレルの状態をベストに保つためには250発毎は決して多くない数値。

エアアームス社はnapier社のプル式クリーニングキットとガンクリーナー、ガンオイルの使用を推薦しています、使用方法はここを参照、但し英語です。

 

 

私は 射撃場で会った競技用エアライフルの方や銀座銃砲店の情報で AHG(アンシュッツ:ドイツ)のクリーニングキットを使用しています(銀座銃砲店より購入)、
これは上述のnapierと同様にプル式のクリーニングキットでマズルからラインを挿入し先端のリングにコットンウイックを引っ掛けてからマズル側に引っ張ってバレルをクリーニングするものです、
コットンウイックには何も付けずそのまま使用しています。(ラインは釣り糸で代替可能、エアアームスの取説には20lbライン(5号)と記載されています)

 

 

 

挿入しやすくするためストローを入れてからラインを挿入する。

 

 

 

ブリーチからライン先端のリング部分を引っ張り出してコットンウイックを引っ掛けてゆっくり引き抜く。

 

 

 

今回は3回やってみました。右側から1回目、2回目、3回目 コットンウイックの中央部の黒色が少なっていきます。
コットンウイックは6本使用しています(空気銃の口径は5.5mmです、7本にすると非常に力が要ります)。
銃を購入してから2回目のクリーニングになります、気付いた事としてコットンウイックは中央付近だけがバレルに接触しているので、この長さは不要と思います、
もったいないので 次回からコットンウイックを半分の長さでやってみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潤滑

 

 

 

 

エアームスの取説には内部機構の潤滑は書かれていません、

分解せずに潤滑できる所はサイドレバーのピボット部2箇所です、この部分に少量のグリースもしくはオイルをさして数回動かす、但し過度に付いた場合は拭き取ること。
私の場合 銃を購入した時に付属していたガンオイル(お試し用)を使っています。下記のワコーズのシリコンスプレーSL(溶剤フリー)でもOKと思います。

 

 

また 銃の使用後はオイル(シリコン系が良い)を含ませた布で銃の金属部分を拭いてから保管すること。
私は手持ちのワコーズのシリコンスプレーSL A230(溶剤フリー)を布に吹きかけて使用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリーチOリングの交換

 

 

 

 

これは取説に書いていませんが、今回ついでにブリーチOリングを交換しました。

写真のブリーチの砲金部分の黒い部品がブリーチOリングです。

 

S510、口径5.5mmのブリーチOリングのパーツNOは『S538』でサイズ・硬さは私のS510の取説には記載されていませんが、
公開されている古いS400・S410の取説を見ると『規格はBS009(5.28×1.78)で硬さ70』となっています(ちなみにFXのサイクロンも同じサイズ・硬さです)。

 

 

今回交換したブリーチOリングは銃と同様に個人輸入した物ですが、国内でも入手可能なことが分かりました。国内のOリングメーカで最も有名なNOK(株)製のAS568-009D(フッ素_70) やAS568-009A(NBR_70)が
Oリング販売サイトで時々売り切れになっているのは結構自分で交換している方(それとも銃砲店?)が多いのでは と思います。
フッ素のOリングは価格は高いですが物理的にも化学的にも性能はダントツで交換頻度は少なくなりますのでオススメします。
私の手持ちのOリングはNBRなので これが無くなったらフッ素にする予定です。

 

 

ちなみに『NBRで硬さ70のOリングは最も一般的なもの』で ホームセンターで販売されている物はこのスペックです。緊急時 サイズさえ合えば空気銃やハンドポンプに使うことはできますが、
寿命は落ちる可能性が高いですし、空気銃やハンドポンプには部分的に『硬さ90のOリング』を使用していますので 緊急時以外オススメできません、国産のそれなりのOリングを使用して下さい。

 

 

 

 

交換方法ですが、【自己責任で実施してください】

・取り外し方
剛性のある細いピック(歯科用のスクレーパー・ピック等)があれば簡単に取り外しできます、Oリング溝に傷を付けないようにOリングだけにピックを刺して取外します。尚 取り外したOリングは再使用不可能です。

 

・取り付け方
Oリング溝部のマズル側に壁を作れば簡単に装着できます、私は工作用に自宅にあったφ5mmのアクリルロッド(端面のエッジは取っておく)をマズルからゆっくり挿入して壁にしています、
アクリルだと光を通して壁がはっきり分かります(またはクリーニングロッドを使用)。それから
Oリングにシリコングリース(私は手持ちの信越化学G30Mを使用)を薄く塗って
ピンセットで真ん中を摘んで ひょうたん型にして壁に当てながらOリング溝に挿入します。

(上述のコットンウイックの写真の横にあるのがφ5mmのアクリルロッドと取り外したブリーチOリングです)

 

 

 

 

 

 

 

以上
エアアームスS510をお持ちの方、これから購入予定の方は参考にして下さい。

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