2020年猟期 当地は昨年以上にカモは不調で 2週間でアオクビ1羽(CROWN_6.35mmで)とカル2羽(S510_5.5mmで)のみ、自宅から30分以内の銃猟可能エリアにアオクビ、カルはいません、撃てるカモはハジロとコガモだけ、
本日12/5(土)も当地は雨でククリワナの見回りしか出猟していない状況、さらにククリワナ2基が空ハジキで凹んでいる今日この頃。
先週のブラックフライデー 何かお買い得品は無いかと(年なので物欲も無くなってきたが) ネットサーフィンしていると FXが 新しい銃を発表したことを見つけましたので紹介します。
その名は マーベリック(マーヴェリック、Maverick)
2021-11-17追記:
ついにマーベリックが国内で販売されることになりました、すでにトウキョウジュウホウで予約を受け付けているようです。
(画像はFxairgunsのHOMEページとyoutubeより)
マーベリックの主仕様
マーベリックは インパクト(IMPACT) MK2 と同様なブルパップ(BULLPUP)タイプ。
インパクトと同様に口径、バレル長さ・種類の変更、出力調整機能は踏襲。
スコープマウントはインパクトと同じ20mm(picatinny)ですが 遠射用セッティングをし易くするため20MOA傾斜が付けられています(Crown mk2と同じ)。
FXはこのマーベリックについて「新しいブルパップタイプのエアーライフル」では無く 「新しいプラットフォーム」と言っているので
今後 マーベリックをベースにいろいろなタイプのエアーライフルが出てくると思われます。
またアメリカでの販売価は インパクト MK2 の$2000に対し マーベリックは$1700と値下がりしています、
モジュレータの有無、バットプレート・グリップ形状等仕様が異なります、必要最小限の仕様としているようです、インパクト用のオプションが多くあるので。
スナイパーやVPの全長が900mm以上あるのでバットプレート除いても国内法規規定の800mm以上有ると思います。
また スナイパーは580ccボトルを採用しています。(国内導入する際は高圧ガス保安法上480ccボトルに変更必要)
FXairgunsが公開しているyoutube
Introducing the All New FX Maverick:2020-11-27
https://youtu.be/5auRibZAFDM
デュアルレギュレータのチューニング動画も公開しています
FX Maverick Tuning – How to Tune FX Maverick Dual Regulators:2020-11-29
https://youtu.be/74OYozCEX5U
FXairgunsのHOMEページ Maverick
THE MAVERICK – FX Airguns
マニュアル :
FXairguns-HOME-SUPPORT-Maverick
パワーアジャスターホイール
2020-5-20 販売開始のWildcat mk3 からFXが採用した 銃の後端にある パワーアジャスターホイールがマーベリックにも採用、
これはマクロで7段設定でき 6角レンチでミクロ調整も可能。
プリナム容量アップ
従来のインパクト MK2が プリナム(二次室)が54ccだったのに対しマーベリックは89ccと1.6倍となっています。
このため よりハイパワー もしくは レギュレータ設定圧を下げることにより発射弾数の増加 が可能となった。
デュアル ステージ レギュレーター
産業用の流体の減圧用としてレギュレーターをデュアルステージ(2段化)することは特別なことではなく一般的なことです。
PCPエアライフルのレギュレータをデュアル化するのは海外のエアライフルサイトによれば一部行われていますが 量産機に採用されたのはFXのマーベリックが最初です。
デュアル化すると減圧された圧力のバラツキが非常に小さくなります⇒弾速のバラツキ(標準偏差)は非常に小さくなる。
一般的にレギュレータは一次側(入力側)の圧力が低下すると二次側(出力側)の圧力は設定圧より僅かに上がり(感覚的には下がると思いますが構造上上がります、圧力誤差は絶対発生します) レギュレータの設定圧以下になると下がってきます。
シングルステージ(一段)レギュレータの二次側(出力側)の圧力誤差は数%有ります、これがデュアル化すると理論的にはこの圧力誤差の二乗(同じ性能のレギュレータの場合、誤差の掛け算)が圧力誤差となります。
つまりシングルステージ(一段)レギュレータの圧力誤差が2%であれば0.02✕0.02=0.0004 デュアル化(二段化)すれば0.04%となります。
デュアル(ステージ)レギュレータの利点は 各レギュレータの負荷(皿バネ・シール)が減りレギュレータの寿命が向上します、
出力エアー温度低下も2回に分散されるので 水分での劣化も少なくなります、
また プリナムの温度変化(低下)が少なくなれば初弾の安定性が増します。
欠点は部品点数が増えて故障のリスクが増えること と 多少重量アップと場席を取ること
⇒ブルパップタイプの方が場席を確保し易い。
尚 マーベリックの1段目と2段目のレギュレータ圧の差は30~40barとのこと。
S-STXバレル
2020-5-20 販売開始のWildcat mk3 からFXが採用し、 2020-11-11 販売開始の Crown mk2 、2020-11-27 販売開始の Maverickにも採用されている、
Superior STX バレル(スピアリア(優れた)_スムース_ツイスト_X:以下S-STXとします)は 従来のSTXバレルをより高精度(形状精度・公差幅・面粗さ)+ツイストレートを変更したバレルです。
S-STXバレル は ツイストレートによって二種類になっています。(従来のSTXバレルはpellet liner A、B、slug linerの三種類)
・「通常のペレット」やFXの「ハイブリッドスラッグ」用の Superior STX standard Liner
・「スラッグ」用の Superior STX Heavy Liner
スラッグ対応
(エアーライフル)スラッグ対応用のキット FX Maverick Slug Power Kit が 別に販売されています。
5.5mmと6.35mm用で 長さ調整式ピンタイプのプロープ 、より重くなったハンマー で構成されています。
最後に
FXのエアライフルの新規開発は留まること知らないようです(カンブリア爆発と同じように) しかし 今後 FXがこのマーベリックを期にエアライフルのプラットフォームを何種類かに統一していく可能性があるのでは と思います。
アメリカで売れているインパクトですが信頼性が低いのが欠点 このマーベリックが どの程度の性能と信頼性を持っているのか注目です。
ひょっとしたら日本でも販売されるかも? インパクトよりマーベリック(スナイパー・VP)の方が可能性が高いと思います。
2021-11-17追記:
ついにマーベリックが国内で販売されることになりました、すでにトウキョウジュウホウで予約を受け付けているようです。
RTI_arms Prophet
追記) このMaverick、 Impact mk2 と Wildcat mk3 を足して二で割った銃 と思っていましたが、
どうも RTI arms(made in slovenia)のProphet(プロフェット;予言者)も かなり意識して開発された銃 では?
この銃 命中精度は かなり良いようで 「Winner of 50 yard EBR 2019」 です。
主仕様;
口径は4.5mm,5.5mm,6.35mm,7.62mm 。ブルパップタイプでサイドレバーは左側。20MOA傾斜のピカティニーレール。プリナムは57CC。
バレルは現時点ペレット用のみ いずれも特注品で 4.5mmと6.35mmはCZ、5.5mmと7.62mmはLW(ワルサー)製、
特に5.5mmは長さ24”(609.6mm)、ツイストレート1/32″(812.8mm,非常に長い)、6条(LWの標準は12条)。価格は$1680。
(RTIのホームページより)Prophet (rtiarms.eu)
RTI Arms Prophet Performance Airgun OVERVIEW
RTI Arms Prophet Performance Airgun OVERVIEW – YouTube
2021-8-1追記)このProphet(プロフェット;予言者) 私が宣伝した効果かも知れませんが?、国内販売されています:「あくあぐりーん銃砲店」。
2022-3-24追記) Prophet Ⅱ が 海外で販売開始されています。RTI Arms – Prophet II (Part 1 – Review) – YouTube:2022-3-14
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