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【ペレット(空気銃弾)備忘録】:『ペレットの洗浄・ペレットルーブ・選別・サイザーの使用で命中精度は向上するか?』【方法編】:プリチャージ空気銃用

【ペレット(空気銃弾)備忘録】:『ペレットの洗浄・ペレットルーブ・選別・サイザーの使用で命中精度は向上するか?』【方法編】:プリチャージ空気銃用

今回はペレット(空気銃弾)の命中精度向上?のための いろいろな【方法】の紹介と私見で備忘録を兼ねています。

但し これらは数十年前から有る物ばかりで 主に海外のフィールドターゲット競技をやっている方が使用しているようで マル秘テクニックでは有りません。

命中精度向上の効果については 非常に多くの要因(ペレット自体以外に射撃技術・銃の構造・バレルのジオメトリー・精度・使用状態・依託方法・射撃場の環境・測定機精度等々)が関係するため

「肯定的な意見」や「否定的な意見」が存在しますので 両論を併記します。

尚 情報源は海外のエアライフルショップやフォーラム、射撃場で会った方 及び私自身のテスト結果から です。

 

 

 

個人的には これらの効果を検証するには「風の影響を受けない射撃場(笠取など)」で テスト水準を「実験計画法」で設定してテストするしか有りません、

しかし「ペレットにあれこれ手を加える時間が有ったら射撃の腕を磨いた方が良い」とか「50mでΦ25mmにグルーピングするには特にペレットに何もする必用は無い」というのが大勢なので普及していないのでは? 、

 

どこまでの命中精度を求めるかで やる やらない は変りますが 「一発勝負の空気銃猟で使用するペレットは命中精度の高い物を追求したい」 と 思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーム型ディアボロペレットとは

 

 

 

 

 

今回の対象のペレットはドーム型ディアボロペレットです、

ディアボロ(diabolo)とは鼓のことで ヘッド形状がドーム型(domed)またはラウンドヘッド型(round headed)が 亜音速以下で安定して命中精度が高いので 最も使用されています。

この空気銃弾の特長は ライフル銃弾(ブレット)、スラッグと異なり 下のイメージ図のようにヘッド部とスカート部の2カ所のみでバレル内面に接していることにより 低出力でバレル内を加速できます。

またエアーの密閉度を上げるためスカート径はヘッド径に対して0.2mm程度大きくなっています(JSB,H&N,RWSは確認済)、さらにスカートは高圧のエアーで押し広げられてライフリングに密着する と言われています、

ただ 大口径や小口径でも非常に重いペレットのスカートは分厚くて 高圧エアーによる変形は僅か と考えられます。

 

 

 重要なのはヘッド径 その次にスカート径 但し

スカート径の重要性については スカートの形状・硬度や銃のバレルジオメトリーや出力によってはあまり重要ではないという意見も有ります(スカートが多少変形していても命中精度はほとんど変わらない場合が有る)。

 

 

LW(ワルサー)バレルの5.5mm(.22)口径 標準品のジオメトリー(geometry)はカタログによると

スタンダード(標準)プロファイルライフリング        :ボア内径はφ5.46mm、グルーブ(ミゾ)外径はφ5.62mm 、12グルーブ(12条)、

ポリゴナル(多角形)プロファイルライフリング   :ボア内径はφ5.45mm、グルーブ(というか最大径)外径はφ5.61mm、6角。

数値は何れもノミナル値なので 実際は10μ(0.010mm)程度の公差幅が有るはずです。

 

5.5mm口径の一般的なディアボロペレットのジオメトリー(私は使っている物の実測値)は ヘッド径はφ5.52mm スカート径はφ5.70mm

 

 

この寸法から LWのスタンダードライフリング(S510に採用)の場合

ペレットのヘッド部はライフリングがちょっぴり(0.030mm)食い込み スカート部はライフリングのグルーブ(ミゾ)に完全に食い込んで エアーをシールしています。

さらに バレルのマズル側はチョーク(CHOKE、口径を絞っている)されているので この影響でさらにライフリングがペレットに食い込むはずです。

 

 

バレルに装填されたペレットのイメージ図

 

 

 

一般的には ドーム型ディアボロペレットが長距離で最も命中精度が高い、ハイパワー銃は重いペレット、ローパワー銃(特にスプリンガー)は軽いペレット 、ペレットとバレルのはめ合いが緩いものは命中精度がダメ と言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペレットのコーティング

 

 

 

 

 

 

 

コーティングの目的

 

 

ペレットは一般的にワックス、黒鉛(グラファイト)等でコーティングされています、この目的はペレットの酸化防止です。

このコーティングについてはペレットの製造用(冷間鍛造、スエージング)の潤滑剤、離型剤が兼ねている場合が有るようです。

 

 

 

ペレット(鉛弾)のコーティングが無いと?

 

 

 

 

 

一般的なペレットは鉛弾です、コーティングが無いと鉛弾の酸化が進行して酸化鉛がペレット表面に発生します、

酸化したペレットは ペレットとバレルの間の摩擦抵抗が増え 弾速がばらつき 通常とは異なる振動が発生し命中精度が著しく悪くなります。

このため 酸化したペレットは使用すべきでは有りません⇒ ペレットが酸化する前に使い切ること

 

ペレットを長期間保管する場合 缶の蓋部にテープを巻いて空気の侵入を防ぐ 等の対策が必要です。

参考)JSBペレットの製造年を調べる方法:私のブログ「JSBペレットの製造方法&製造ロットNO」を参照。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペレットの洗浄

 

 

 

 

洗浄する目的

 

 

 

 

 

一般的なペレットは汚れています、これは製造の最終工程で洗浄を行っていないからです、

このため 正規のコーティング剤以外に ゴミ、鉛のバリ・カス、製造装置(スエージングマシン)の作動油・潤滑油、成型するための潤滑油・離型剤(コーティングを兼ねている?)が付着しています。

 

JSB Diabolo 5.52mm 15.9gr スカートの内側に鉛のカス(バリ?)が付着しています。

 

 

 

 

 

 

特にゴミや鉛のカスが付着していると長期的にはバレルの安定性に影響が有ります。

また ペレットルーブを使用する場合 ペレットに付着している油類と反応する場合が有ります。

しかし ペレットを洗浄した場合 ペレットの酸化防止のための再コーティングをする必要が有ります。

 

 

 

 

 

 

 

ペレットの洗浄方法

 

 

 

 

 

洗浄剤としては 下記があります、

・アセトン(有機溶剤)、

・お湯+家庭用の食器用洗剤、

・お湯+食洗機用洗剤、

私はお湯+食洗機用洗剤をオススメします、 これは水性で環境に優しいこと 食器用洗剤よりは汚れがよく落ちるからです、

注意点としては食器用洗剤より強力なため手荒れするのでゴム手袋をする必要があること、また泡立ちを悪くしている点。

その他 上記水性洗剤+超音波洗浄機を使う方法も有ります。

 

洗浄する際の注意点は ペレットを傷付けたり変形させないない様に金属製ではなく樹脂製のザル・ボールを使用して ザルの容量に合わせた量のペレットで とにかくやさしく洗い 十分にすすぎをすること。

洗った後はマイクロファイバークロス上でドライヤーを使って乾燥させています。

 

 

 

 

 

ペレットの洗浄(食器用洗剤使用)・ペレットルブ塗布方法(2種類)の動画:

Field Target Tech Channel #1 Washing and lubing pellets for target PCP’s – YouTube

 

 

 

 

ペレットを洗浄するのが面倒 とか 最初に選別を実施した後にペレットルーブを使いたい場合:

ティッシュペーパでヘッド部~スカート部外側をかるく拭き スカート部内側は綿棒で拭いて ゴミ等とコーティング剤の除去を行う方法も有ります、但し油分は完全には取れません。

綿棒が黒くなっているのは黒鉛のため

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペレットルーブ

 

 

 

 

ペレットルーブに必要な特性

 

 

 

 

・ペレット(鉛)の酸化防止

・バレルの防錆

・高速での潤滑性

・適度な粘度と温度安定性(グリースは不可)

・蒸発しにくい

・ごみを寄せ付けにくい

・ごみを排出しやすい

・シール(O-リング)類に悪影響を与えない

・銅合金(ブリーチ部)に悪影響を与えない

 

 

これらを満たせば何でも良いようです、

「PELLET LUBE」で検索すると 次項で紹介する5種類のルーブ以外に FP-10 、Slick50 one lube 等々 いろいろ有るのが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ペレットルーブ

 

 

 

 

 

海外でも実績があり私が実際に使ったことのあるペレットルーブ(液体)を5種類紹介します、何れも国内で簡単に入手出来ます。

 

 

 

右から

①ネィピア パワールーブ (napier power lube):

ペレットルーブの定番中の定番です、50発程度に1滴で十分です、

またスプレータイプも有ります。

銀座銃砲店で入手出来ます。

 

 

 

以下➁~⑤ は 通販会社やホームセンターで入手できます。

 

 

 

➁フィニッシュライン クライテック ワックス ルーブ (FINISH LINE KryTech Wax Lube)

自転車のチェーン用です、ワックスベースにKrytoxR M2モリブデン+フッ素入り 少し粘度が高いので塗り過ぎに注意。

独特の匂いがしますので塗ったかどうか分かります。

 

 

 

 

③ジョンソン プレッジ (johnson pledge)

家具用のスプレータイプのワックスです、特殊な添加物が入っていないので安心して使える かつ 最も安価。

(おもちゃのプラレールの滑り改善にも使用されています)

海外ではプレッジよりレモンプレッジの方が使われているようです、成分は同じでレモンの香りがするだけですが

ペレットからレモンの香りがすれば塗布していることが直ぐ分かります。

 

 

 

 

 

以下 海外ではシリコンスプレー、フッ素オイル系スプレーとして いろいろなメーカから販売されています 国内製で同等な物として下記を紹介します。

これらはペレットにも使えますがスラッグ用に使っている方が多いようです。

 

 

 

④ワコーズ フッソオイル A105

多用途に使えるフッ素オイル系高性能潤滑剤です 最も高価格、 集弾性は良くなる?がします。

私はペレットルーブとしてより オートバイのダンパーやスピニングリールに巻いたPEラインの潤滑に使っています(これについては超オススメ出来ます)。

 

 

 

⑤ワコーズ SLシリコーン ルブリカント A230

通常は 私のエアライフルのメンテナンスに使っていますが ペレットルーブとしても十分使えます。

 

 

 

その他 国内で入手可能な「固体潤滑剤」としては 黒鉛(グラファイト)、二硫化モリブデン(MoS2)粉末、PTFE粉末 が有ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

効果

 

 

 

 

 

効果:

弾速の安定性が上がる、バレルの鉛詰まりを改善し長期に渡って安定して使用できる(バレルのクリーニング間隔が延びる)、副次的な効果としては命中精度が向上する?場合が有る。
(命中精度について 私のデータでは チャンピオンデータだけで言えば良くなる が 変わらない場合も結構有ります)

 

 

 

 

注意点:

効果の持続性(揮発、酸化、紫外線等による劣化)、膜厚の管理(薄く均一が基本)、塗布時にペレットがキズが付く可能性有、ペレットルーブを使用する時点のバレルの状態に効果が影響される。

⇒ バレルを徹底的にクリーニングしてからペレットルーブを使用すること(ペレットルブを変更する場合も同様)

 

 

 

否定意見:

ペレットルーブによってかえってバレルにゴミ・鉛が付着しやすくなり バレルの安定性が悪くなる、鉛その物が固体潤滑剤なのでペレットルーブは不要、

ルーブの種類にもよるが一般的には弾速が低下(潤滑剤は一般的に相対速度がある速度以上になると摩擦係数が増加)。

命中精度は向上の効果はバラツキの範囲でペレットその物の影響が大きい。

 

 

 

 

 

 

 

 

塗布方法

 

 

 

 

ペレットの変形のしやすさ と ペレットルーブによって 使い分け、

尚 ペレットルーブは使用前に良く振ってから塗布すること。

 

 

 

 

 

 

 

・ペレット缶をゆっくり回して塗布(変形しにくいペレット Φ6.35mm弾、ルーブはクライテックワックス、下記動画7:52~)

・浅い箱にのせたキッチンペーパーの上をころがして塗布(Φ4.5mm弾、ルーブはプレッジ、下記動画10:18~)

何れもドライヤーで乾燥直後に塗布しています、ペレットが暖かい状態で塗布した方が均一に塗布できます。

Field Target Tech Channel #1 Washing and lubing pellets for target PCP’s – YouTube

 

私の場合:

塗布前にドライヤーでペレットを少し暖めます または洗浄しドライヤーで乾燥直後に

・チャック付きポリ袋にペレットを入れてペレットルーブを数滴入れて 袋をゆっくり動かして塗布 そのまま保管できます。

 

 

・変形しやすいペレットで粘度が低いペレットルーブの場合は 浅い箱にのせた『マイクロファイバークロス』にルーブをかけて

ペレットをころがして塗布、使用後のクロスはジップロックに入れて保管。

 

 

 

 

保管方法:

小さな密閉できるケースに小分けして保管しています(ペレットルーブの揮発防止、小分けした方が揮発や酸化のリスクが少ない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選別(ソーティング)

 

 

 

 

 

 

【ペレットを選別する効果は有る】 と言えます、特にフライヤー(flyer:極端に外れる弾着のこと)が無くなります。

 

選別したペレットは密閉できる小型のケースで保管します。

 

 

 

 

 

目視で外観選別

 

 

 

 

下記形状が無い物を選別する(特にスカート部は薄く変形しやすい)

・バリ

・キズ

・へこみ

・打痕

・変形

・段差

 

*ペレットはやさしく扱うこと、落としたペレットは使用しない(変形している可能性有)*

 

 

 

 

 

 

 

・パーティングライン(parting line:型の分割線)の無い物を選別する

 

ディアボロペレットは三つの型で成型しています、成型精度(型組合せ精度)が悪いとペレット表面にパーティングライン(線)が見えます、このラインが見えない方が命中精度は高いです(ペレットの成型精度が高いということ)。

)私のブログ『JSBペレットの製造方法&製造ロットNO』の「2.4項 JSBの製造工程について私見」を参照下さい。

 

 

ルーペを使った方がパーティングラインを見つけやすいです。

JSB Diabolo Exact Jumbo 5.52mm 15.9gr  のパーティングライン
(60倍で撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘッド径選別

 

 

 

 

ヘッドサイズを規定しているペレットを購入しても 実際のヘッドサイズは規定値より大きい物 小さい物が入っています。
例えばφ5.52mmとラベルに書いて有っても実際は全量がこの寸法ではなくφ5.50~5.54mmの物が入っています。

 

・直接ヘッド径を計測して選別する⇒0.01mmの測定精度が必要

自分の銃に合っているヘッド径だけを使用する ⇒ 命中精度向上の効果は有ります(フライヤーが無くなる)。

 

ノギスやマイクロメータでヘッド径を測定します、

ノギスはデジタル式で有っても基本的な測定精度は0.05mmで0.01mmの精度を出すのはそれなりのノギスと測定技術が必要です、必要精度からみてマイクロメータで測定しなければなりませんが(国産のミツトヨ製がオススメ)。

私は 手持ちの安物(¥2K)の表示が0.01mmのデジタルノギスでヘッド径を測定しています、ミツトヨのマイクロメータを借りてチェックしましたが一応0.01mmは測定できていました。

測定方法としては デジタルノギスのジョーを閉じてをゼロ点合わせ ペレットを平らな所に置いて ジョーをペレットのヘッド部に対し直角に当てます、この際に適度な力で把握する(ペレットがギリギリ落ちない程度、強すぎはNG)

それからヘッドの円周方向45°毎に4回測定しその平均を測定値とします。(結構めんどくさいし測定誤差が発生する可能性が有ります⇒マイクロメータが欲しい)

 

 

 

 

ペレットゲージ(pellet  gauge)を使って ヘッド径を選別する

板に口径に対して0.010mm毎に差異のある穴が空いていて そこのペレットが通るか止るかでヘッド径を選別するツールです、測定するよりこちらの方が簡単です。

Pellet Gage/Gauge – YouTube

 

 

 

 

また H&N は出荷検査で ペレットゲージを使って 規定より小さいヘッド径のペレットを除外しています。

Haendler & Natermann: Einblick in die Geschossproduktion – YouTube

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重量選別(weighing ウエイング)

 

 

 

 

 

測定のしやすさの点で外径選別より重量選別の方がやりやすいです、⇒ 0.010gの測定精度が必要

一般的に規定重量より重いペレットはヘッド径も大きいし 軽いものはヘッド径が小さい傾向があります、また当然ですが 重量が軽い方が弾速が出ます。

私は¥2k程で表示が0.001g(1mg)のポケットデジタルスケールを使っています、一応 別の¥15kのはかり(A&H HT120)を借りて比較しましたが10個~20個に1個0.010gの差があったので ギリギリ使える精度(0.010g)は有ることが分かりました。

測定は千分台(0.001g)を四捨五入して百分台(0.010g)で選別し、0.010g単位に小型の密閉容器に保管。

 

 

はかりの使い方:
はかりは 振動の無い・水平で・風の無い・場所に置く(水準器で確認)、測定物は静かに中央に置く、測定前に校正おもりで校正する(正規の校正おもりが無ければ1円=1.000g、5円=3.750gを使用)、最小測定単位を四捨五入した数値を使うのが基本。

 

 

同じ重量のペレットだけを使用する ⇒ 命中精度向上の効果は有ります(フライヤーが無くなる)

 

 

 

 

猟期に入る前にスコープ合わせした重量のペレットを実猟で使いますが そのペレットが無くなった場合0.010g軽いペレットを使用しています、これは猟期はスコープ合わせした時に対し低温のため弾速が落ちるのを多少でも補正するためです。

例)S510 φ5.5mm、 ペレット JSB EXACT JUMBO HEAVY φ5.52mm 18.1gr(1.175g)、スコープ合わせ時は1.180gのペレットを使用、実猟は1.180gペレット使用、これが無くなれば1.170gペレットを使用 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転がり選別(rolling ローリング)

 

 

 

 

ガラス板等の平面精度がでている板を少し傾斜させてペレットを転がして(⤵状に転がる) 規定位置に来たものを選別する。

Field Target Tech Episode #4 Pellet Rolling

 

この方法はヘッド径・スカート径・ヘッド径の真円度・スカート径の真円度・ヘッド径とスカート径の同軸度・重量・偏肉 が複合的に関係してきます、単純にバランス精度の選別は出来ても、

この方法だけで命中精度の高いペレットが選別できるか といえば ? と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイザー

 

 

 

 

 

ヘッド径とスカート径を加工

 

 

 

 

 

 

 

一般的なペレットサイザー:

内側がテーパーになっているチューブ状のツールにペレットをヘッド側から挿入しスカート部内側をパンチで押してヘッド径とスカート径を規定寸法にスエージング加工する。

ヘッド径とスカート径は同じになるはずですが 実際はスカート部は薄く剛性がヘッド部より無いため加工後のスプリングバックでヘッド径より僅かに大きくなります。またこのツールは径を現状品より小さくするだけで大きくすることはできません。

いろいろなサイズが0.010mm違いでTTS、GT、TbT 等から販売されています(ステンレス製、ブラス製有ります)。

 

 

 

前提:

ペレットサイザーの内径精度:径寸法が規定値、真円度、面粗さが 数μ程度の精度でできている として

 

加工後:

ヘッド径が規定寸法になる(測定しての選別作業が不要)、ヘッド部とスカート部の外径部の同軸度精度が向上、特にスカート外径部の真円度が向上(ヘッド部は1つの型だがスカート部は2つの型を使用しているため) 但し 矯正できるのは外径部分だけでそれ以外の型ずれは修正できない
スカート径が小さくなるとエアーのシール性が落ちて弾速が落ちる。

 

否定意見:

スカートがヘッドより大きい方が飛翔中の安定度が高い(ペレット全体の形状、飛翔速度によって変わるでは?)、エアーの密閉度が下がるためエアーがペレットを通過してペレットの前に出ると乱流が発生して弾道が安定しない(シュラウド内のバッフル、モジュレータで多少は除去される可能性有りか?)。

 

効果:

私はこのツールの効果には懐疑的でしたが 昨年 笠取射撃場に行った時 お隣の方が6.35mmのサイザー使って良いよ と言われたので借りてテストしてみました。

同じ重量で外観選別で良くないと判断したペレット(JSB Diabolo 6.35mm 25.4gr)10発をサイザーを通してFXクラウンで射撃したら フライヤーが無くなりグルーピングが改善したので 驚きました、但し弾速は0.6%ダウン。

ポリゴナル(多角形)ライフリング バレルのSTXバレルはスタンダードライフリング バレルより密閉度が高くて ペレットサイザーの効果が出やすい かも知れません。

 

⇒弾速は多少落ちますが バレルのジオメトリーによっては「中たらないペレット」を「多少なりとも中たるようにする」効果はあるようです。

 

とりあえずeBayで一番安い6.35mmのペレットサイザー買いました(まだ使っていませんが)・・・安物の劣悪品もあるようですが。

 

 

一般的なペレットサイザーの使い方動画:
TBT pellet sizer

 

 

 

 

 

 

 

『マガジンがペレットサイザーを兼ねている』空気銃も有ります:

Steyr 「hunting5」 のマガジンは ペレットサイザーと同様な構造となっていて ペレットをマガジンに挿入すると 規定の寸法に加工されます(ペレットの抜け防止も兼ねている)。
この銃 命中精度は高いそうで ヨーロッパでは FX CROWNより高い値段で販売されています。
尚 Steyrは自社製のバレルでLW(ワルサー)バレルとはジオメトリー(ライフリンググルーブの断面積、チョーク量、ツイストレート等)が異なるようです。

STEYR – Hunting 5 (English) – YouTube

(Steyrのyoutubeより引用)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘッド径のみを加工

 

 

 

 

一般的なペレットサイザーを改良した

ヘッド径のみを加工しヘッド径を大きくしたり小さくすることができる ペレットサイザーが「TR Robb」から販売されています。

TR Robb ペレットサイザーの使い方動画:
Field Target Tech Episode #5 TR Robb Pellet Sizer

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドを磨く

 

 

 

 

ヘッド径、スカート径を変更するのでは有りませんが

ヘッドをバフ+リューターで磨いてスエージング(冷間鍛造)黒皮面のデコボコをスムースにする。

確かにライフル弾(ブレット)や飛行機の表面はスムース面なので 何らかの効果は有るかも知れません?。

注意点はヘッド部のコーティングが無くなるので ペレットが酸化する前に使用するか ペレットルーブを塗ることです(ペレットルーブの効果か 磨いた効果か 分からなくなるが?)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペレットがバレルにキチント装填

 

 

 

ペレットそのものに手を加える 以外に ペレットがバレル内にキチント装填されている、装填されるまでに変形・キズが付かない ことが重要です。

 

マガジンの精度:

バレルとマガジンの同軸精度がキチントでているか、マガジンにバリが無いこと。

⇒ マガジンの特定の場所でフライヤーが発生する場合は その場所のペレットは実猟では使わない

 

⇒マガジンを使うと命中精度がバラツク場合はシングルショットトレイを使って単発仕様で使用

 

 

・ブリーチシール(Oリング)の劣化

ブリーチをペレットが通過する際 円周から均等に力がかからず変形させる し エアー漏れしパワーダウンの原因 となる

⇒定期的にOリングを交換する(自分で交換可能です)

 

 

・ブリーチ入口、内部のキズ

⇒銃砲店で修理してもらう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

 

『ペレット+その処理』についてはバレルクリーニングと同様に迷路に入っています、先人がいろいろな方法を開発したことに ほんと驚きます。

 

ただ 現時点で言えるのは「銃に合ったヘッド径のペレット」を購入し「外観選別」+「重量選別」すれば命中精度向上の効果が有る(少なくともフライヤーが減少する) ということです。

 

今後 前提条件をより明確にして ペレットルーブ、ペレットサイザー、ヘッド磨き、マガジンの影響のデータ(どういう条件だと 命中精度が向上するのか、変わらないのか)をキチント取って行きたいと思います。

 

 

参考)2020年度猟期(2020年11月~2021年2月) 私が実猟に使用しているペレットとその処理について紹介します(毎年処理方法が変わっていますが)

Air Arms S510 (5.5mm):
・JSB Diabolo Exact Jumbo    φ5.52mm 15.9gr     : 外観選別+重量選別
・JSB Diabolo Exact Jumbo Heavy  φ5.52mm 18.1gr  :  洗浄+プレッジ+外観選別+重量選別

 

FX airguns Crown(6.35mm):
・JSB Diabolo Exact King  φ6.35mm 25.4gr   :   洗浄+クライテックワックス+外観選別+重量選別 と 外観選別+重量選別 の2種類
⇒ 同じ重量のペレットで実猟では差は感じません
・H&N Hornet  φ6.35mm 22.1gr            :   何もせず 缶出しのまま(シシ・シカ止め刺し専用弾)

 

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Comments / Trackbacks

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  1.  hera-tanishi様。

     初めまして。
    ペレット系の記事を楽しませて頂いています。

     .303″のヘッド径を.308″に出来たら、と思っていたところ「TR Robb」の紹介に目が止りました。
    そこで使用方法を調べたら締め込み量を変える事で任意のサイズに絞れる、とありました。
    しかし、拡大方法が分かりません。
    お教え頂ければ幸いです。

    • TKさん
      ご質問の件 下記に回答いたします。
      ・ペレットサイザーの加工方法は切削加工ではなく塑性加工(スエージング、据え込み鍛造のこと)です、このため型が有れば径を小さくしたり大きくしたりすることが可能です。また鉛は軟らかくて成型性が高いのでヘッド径を変える程度は指程度の力で出来ます。
      ・TR-Robbのサイザーは一言で言うと内径型のテーパ形状になった部分にペレットを通過させるのではなく任意の位置で止めてスエージング加工するツールです。ペレットの挿入方向とは反対側に先端部が平らな□任意の位置に固定できるパンチが有って その位置を変えることによって任意の径に(内径がテーパになっているので)ペレットを固定して スカート側から先端がアールになった凸パンチを押してヘッド部分をスエージング加工します。ペレットを取り出す際は下部のパンチを押して挿入口側から排出します。ヘッド径を拡大する際はスカートの中心部はわずかに凹みます。尚厳密に言えばスカート外径部もスエージング加工されますが(型のテーパー量と元のスカート外径による)、ヘッド径に対してスカート径は大きいままで本来のDOMED DIABOLO PELLETの形状を保てます。
      ・TR-Robbのサイザーは4.5mm、5.0mm、5.5mm、6.35mmまでしか製造していません。
      H.T.

      •  hera-tanishi様。

         とても分かり易く詳しい説明をありがとう御座います。
        現行に30Cal用がなくて残念ですが流通が増えればラインアップされると思うので待ちます。
         今後もコアな記事を期待しています。

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