2020年3月5日 FXがブルパップタイプのPCPエアーライフルとして 海外でたいへん人気のある 『インパクト マークⅡ』の9mm口径(.357cal)の販売開始を公表しました。
この9mm口径、日本では使えませんし 『インパクト』その物も 現時点 国内では販売されていません、個人輸入品が少量入っているだけの状態です。
それなのに書くのは この最新PCPエアーライフルに FXがどんな仕様・技術を折り込んでいるか 調べてみたかった からです。
『インパクト』 なぜ人気があるのか? AR-15に似ているから? アメリカ国内にAR-15は300万丁以上有ると言われています、命中精度が良い、口径やパワーの変更・チューニングが用意、ペレットのみならずスラッグへの対応、いろいろなオプションパーツ等々、
いずれにしろPCPエアーライフル界に衝撃(インパクト)を与えた銃であることは間違い有りません。
(画像はPyramydairのホームページより引用しています)
FX インパクト(Impact) マークⅡの仕様:
https://www.pyramydair.com/s/m/FX_Impact_X_Black_PCP_Air_Rifle/4825#9835
赤字部分はpyramydair以外からの情報&私見です。
マークⅡになっていろいろと仕様が変更になっています。
・口径:4.5・5.5・6.35・7.62mm
・バレル長:500・600・700mm
・バレル:スムースツイストX(STX)・簡単に交換可能
・AMPレギュレータ:
クリープ不具合多発・安定性が悪いので いろいろ対策しています 現在の物は第3世代品です、
シリアルNO=183534~ 変更点は 樹脂製ピストン長さ=14⇒16mmへ、皿バネ=Φ8⇒Φ10mmへ 一部のOリングサイズ・硬度を変更(このレギュレータはクラウンと共通品)
・プリナム(2次室):
20⇒25cc 25%増 、さらに POWER PLENUM 29cc 追加で 合計54cc。(ちなみにクラウンは25cc)
マークⅡになって最も大きな変更はこの部分です、プリナムを増やすことによってハイパワー化もしくは従来パワーでの発射弾数増加が可能となった。
https://youtu.be/cjfVnfrnmfg
POWER PLENUMの追加でプリナム容積が増大したのに合わせてファイヤーバルブ周辺が全て変更になっています、
・バルブシート径アップ(エアー流量増大)
・ハンマースプリング・ハンマー・バルブスプリング・バルブロッドが変更 ⇒ くそ長いバルブロッド(ピン)がブルパップタイプの構造の特徴
(このPOWER PLENUMのキットが販売されていて 従来のインパクトをマークⅡに改造可能)
・最大マズルエナジー:4.5mm= 28 FPE 、5.5mm= 60 FPE、6.35mm= 75 FPE、7.62mm= 100 FPE
⇒1.5倍~2倍にパワーアップしています。
・圧力計:
両方とも精度が向上した物に変更⇒従来の圧力計の精度が悪く 評判が悪すぎたので対策したようです。
・マガジン:「サイドショット」タイプとなった
マガジンにペレットを挿入する際にマガジンを反転することが不要 装填時カバーを回転させる必要無し、
カバーロックを回して透明カバーを外して ペレット保持ローターを回して(スプリング力で回転)固定して 一方向から挿入する この際カバーが無いのでカバーを回す必要が無い、
⇒従来タイプよりペレットの装填性が上がった。
⇒クラウンとドリームライン用も「サイドショット」マガジン有ります なぜ 国内で販売しないのかな?
FX インパクト(Impact) マークⅡ 9mm口径(.35 Caliber)の仕様:
https://www.pyramydair.com/s/m/FX_Impact_X_MKII_35_Caliber_Black_PCP_Air_Rifle/5188
従来のインパクト マーク2と異なるのは
・口径:9mm(.357cal)⇒日本では使用不可
・最大マズルエナジー:150 FPE
・バレル長:800mm⇒従来700mmが最大長だった。この800mmバレルライナーがどのタイプなのかは不明、ペレットA,B、スラッグA、いずれ全ての仕様が出てくると思います。
エアーライフルのパワー(マズルエナジー)は エアー圧と流量が同じなら バレル内径の体積で物理的に決まる⇒パワーアップするには:口径を大きくする、バレルを長くしてペレット(スラッグ)を加速する(但し長すぎると摩擦抵抗で減速)。
プリナムが54ccに増えたので この口径に対応できるようになった。
もう少しプリナム容量あれば700mmバレルに収まったかも知れません
⇒ プリナムの場席 他口径とのバランス レギュレータの性能(セット圧の範囲・最大セット圧)でプリナムを決めているようです。
・適合ペレット:JSB 81.02gr(5.25g) ⇒ AR-15用の5.56✕45mmNATO弾(4g)より重い
・エアボトル:580cc ⇒ 従来の480ccから100ccアップして口径アップでのエアー消費量増大に対応(元々オプション設定で580ccボトルは有りました)、
タンク容量は大きい方が良いので この580ccボトル国内でも販売してほしいですね。
・全長:1073mm(モジュレータ含む)⇒ブルパップとしては長いが バレル長が800mmもあるので仕方無い。
・重量:3.4kg
・マガジンは「サイドショット」タイプ
FXに限らず 今後開発される レギュレータ付PCPエアーライフルについては プリナム(2次室)を 従来の20cc前後から倍増化(以上)が 進んでいく と思われます。
FXの国内の代理店であるトウキョウジュウホウは 今のところ『インパクト』を販売する予定は無いようです、
ボブキャットの在庫が無くなるのを待っているのか? 海外で売れまくっているので これが落ち着くまで待っているのか?・・・・・・・
注) Pyramydair は エアーライフル、ライフルスコープの日本への輸出は行っていません。
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