プリチャージ空気銃(PCPエアライフル)とスコープについては 前回までに選定理由を紹介しました。
しかしスコープを空気銃に取り付けるためにはスコープマウントリングが必要です。
そこで今回は
猟師1年目の私がスコープマウントリング「SPORTSMATCH HT036C」(英国製)を選んだ理由を紹介します。
スコープマウントリング カタログ項目(仕様)
スコープマウントリングのカタログを見ると下記に示す仕様(項目)が有ります。
スコープボディ径(リング径)
:25.4mm(1インチ) / 30mm
銃のマウント接続方式(レール)
:レール:11mm(dovetail(ダブテイル:蟻継ぎ)) / 20mm(picatinny(ピカティニー:軍事規格の蟻継ぎ)
⇒11mmはエアライフルやリムファイヤに多い(最近エアライフルでも20mmレール有り)
⇒20mmは装薬銃用
マウント高さ
:いろいろ有り:スコープの中心まで、スコープボディの底まで、表示方法2種類有り
⇒ 銃を構えた時の違和感無く狙える高さ
⇒ マガジンとの干渉に注意
最大対物レンズ径
:表示している物 していない物有り(56mm以下、44mm以下 等の表示)
注意)通常はマウントリングは2個1セットとして販売されています。また主にスプリンガー用に2個が一体になっているタイプも有ります。
上記の項目を自分の所有している空気銃、スコープの仕様がどうなっているか 調べてからマウントリングを選定する必要があります。
スコープマウントリングの選定(メーカ)
スコープマウントリングはソフトエアガン用でいろいろな物が出回っており、ピンキリですが
『マウントリングの加工精度や耐久性』を考えて そこそこのメーカの物を買うことをオススメします。
私が検討したのはSportmatch(英国製) とBKL(米国製)の2社で、非常に悩みましたが、
結局S510に使用例が多くあったので「Spotsmatch」にしました。
私の場合 プリチャージ空気銃はS510 スコープマウント接続部は11mm、
スコープはサイドワインダーでスコープボディ径は30mm、対物レンズ径は50mmです。
この仕様でSportmatchのマウントリングを調べて『HT036C』に決定しました。
Sportsmatch(UK製)
Sportsmatch(スポーツマッチ)の主要マウントリング(11mm用)を紹介します。
高さ(A)はスコープボディ底から止め爪まで(画像はSportsmatchのホームページより)
①リング径30mm
HT036C 高さ21mm 最大レンズ径56mm ⇒ 私がS510に使用中のもの
T035C 高さ15mm 最大レンズ径44mm
②リング径25.4mm(1インチ)
HT08C 高さ24mm 最大レンズ径56mm
T04C 高さ17mm 最大レンズ径45mm
ちなみに空気銃S510にスコープマウントHT036Cを使用した場合のScope Height(Sight Height)は50mmとなります。
50mm=30/2(スコープボディ径/2)+21(マウント高さ)+4(ショラウドバレル上面~爪まで)+20/2(シュラウドバレル径/2)
尚 Scope Height( Sight Height)は厳密にはマズル上のスコープ光軸との差なので上記より短くなりますが誤差の範囲です。
BKL(USA製)
最後まで非常に悩んだBKLの主要マウントリング(11mmのダブテイル用)についても紹介します。
構造的にはBKLの方が優れていると思います、価格はSportsmatchより高いです。
高さはスコープボディ底から止め爪まで。
注)BKLのマウントを取り付けるには 6角レンチは9/64(3.57mm)が必要です(付属しています)
。
①リング径 30mm
BKL-301 高さ 24.9mm
⇒ これとHT036Cどちらにするか悩んだ
②リング径 25.4mm(1インチ)
BKL-263 高さ 19.7mm
BKL-263 h 高さ 24.7mm
追記) BKL-301(米国製)をFX_クラウン(6.35mm)用に購入しました、造り&外観はSportsmatchの方が良いです、
FX_クラウンのファーストインプレッション参照してください。
尚 SPORTSMATCH 、BKLとも国内の銃砲店
『豊和精機』『GUN SHOP SATO』『ガンショップ栄興』等でも
個人輸入でも入手可能です。
スコープマウントリングの装着時の注意点
スコープマウントリングを空気銃の装着する際の注意点としてマウントリングの締めつけトルクを規定値で均一に締める必要が有ります。
私は自転車用に以前買っていた簡易トルクレンチ「PWTイージートルクレンチキットTW112」を使って締めています、
精度は分かりませんが自分で適当に締めるよりバラツキは少なくなると思います、但し付属しているビットの精度が悪いので使用しない方が良いです。
スコープの取り付け方
①銃にマウントリングベースを仮止めしスコープの銃身方向位置を決めリングキャップを仮締め
②銃の上に小型の水準器を置き水平にして固定(ガンバイスがあれば便利)
③リングキャップを緩めスコープのエレベーションダイアル上に水準器を置き水平にし仮締め
④銃とスコープの水平を確認後 マウントリングベース部をクロスして本締めしリングキャップも同じくクロスして本締め、
この際マウントリングベース部とリングキャップの隙間を左右同じとすること
マウントの締めつけトルク
1⃣HAWKEのSIDEWINDERの取説によると
リングキャップは1.8Nm(16in/lbs)、
マウントリングベースは3.4Nm (30in/lbs) となっています。
2⃣SPORTS_MATCHのホームページによると
リングキャップは2.3Nm(20in/lbs)、
DOVETAIL(11mm)レールの場合
マウントリングベースは4.7Nm (42in/lbs) となっています。
PICATINNY(20mm)レールの場合
マウントリングベースは4.5Nm (40in/lbs) となっています。
3⃣BKLのホームページによると
DOVETAIL(11mm)レール
マウントリングベースは4.0Nm (35in/lbs) となっています。
尚 6角レンチ(アレンキー)はインチサイズ=9/64 (3.57mm) を使用しています。
まとめ
まとめると
プリチャージ空気銃用のスコープマウントリングは『加工精度や耐久性』を考えて『Sportmatch(英国製)』 や『BKL(米国製)』を使用することをオススメします。
選定の際はスコープボディ径(リング径)・銃のマウント接続方式・マウント高さ・ 最大対物レンズ径で決めて下さい。またマガジンとスコープとの干渉も確認してください(最初の映像参照)。
マウントリングを締め付ける際にはできるだけ規定トルクで均一に締めることが重要です。
以上
私がスコープマウントリング『SPORTSMATCH HT036C』を選んだ理由です。
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