hera-tanishi(ヘラ・渓師)です。
渓流釣り30年以上の私が これから渓流釣りを始めたい方に 渓流用のロッド(竿)を選定する際の注意点について 説明します。
渓流用ロッド(竿)は【携帯性】が非常に重要
渓流(源流)は危険や障害物だらけです、『渡渉・ヘツリ・高巻き・藪こぎ時は両手が使える状態』で無いとだめです。私が初心者のころロッドを片手に持ったままヘツリ(沢の遡行時に、水際の岩場を横へと移動すること)をやっていて滝壺に落下して死にそうになったことが有ります(竿も折れてしまいました)。
『ロッド(竿)に要求される性能』は餌釣用・毛鉤用・ルアー用を問わず 『長さ』・『アクション(調子)』・『重さ』 だけでは無く『携帯性』も考慮する必要が有ります。できればバックパックに収まる物が理想です。この4つの項目を考えて 自分が釣行する河川の規模・危険度と自分の釣りのスタイルにあったロッド(竿)を選定して下さい。
『携帯性が良い(収納長さが短く・継ぎ数が多い)ロッド』は一般的にアクション(調子)が良くない(綺麗に曲がらない・硬くなりがち)、また部品点数が増えるので値段も高いし 壊れるリスク(特に固着)も高いのがネックです。
ロッド(竿)の長さと仕舞い寸法
餌釣り・テンカラ竿
【仕舞寸法は60cm以下をオススメします】:
振り出し竿(テレスコピック)で仕舞寸法が【40~60cm】が一般的です、60cmを超えると藪こぎする際に邪魔になる場合が多々有ります。『バックパックに収納するなら45cm以下』が良いです。 『一般的には餌竿なら5~6mで仕舞寸法50cm前後、テンカラ竿なら3.3m前後で仕舞寸法45cm前後の物』です。竿の長さは河川の規模で決めて下さい。
私の最も使っている竿は 餌竿では5.6mで仕舞56cm 硬調 、テンカラ竿では3.6mで仕舞56cm 胴調子の物です。
フライ・ルアーロッド
【仕舞寸法は60cm以下をオススメします】:
『長さが5’~9’(フィート: 1.5~2.7m)で3ピース~6ピースの いわゆるパックロッド』で、印籠継ぎ(スピゴットフェルール)・逆並継ぎ(プットオーバーフェルール)が一般的です、
フライロッドの方がルアーロッドより長い物が使われます、またルアーロッドは 振り出し(テレスコピック)が増えてきました。
仕舞寸法は40~90cmが一般的ですが 餌・テンカラ竿と同様に60cm以下が良いと思います。
私の最も使っているロッドは フライロッドでは7’6″(2.3m) 4ピース ラインは3番 仕舞60cm、
ルアーロッドは5’6″(1.7m) 4ピース ウルトラライト(ルアー1~5g) 仕舞45cmの物です。
ロッド(竿)の曲がり方と硬さ
ロッド(竿)の曲がり方と硬さについては 明確な基準が無いので 一般論でしか言えません。
餌・テンカラ・フライ・ルアー用とも共通で言えるのは
・硬いロッド(竿)
キャスティング(振り込み)し易い、一気に魚を抜き上げることができる(ラインの強度があれば)、細いラインが使いにくい(合わせ切れ、大きな魚の場合ラインブレーク)、釣り味をあまり楽しめない。
・柔らかいロッド(竿)
キャスティング(振り込み)しにくい それなりに練習が必要、大きな魚だと取り込みにそれなりの技術が必要、細い(強度の低い)ラインを使えるので釣果が上がる(細いラインは水の抵抗が少ないので餌・毛鉤が自然に流れる)。
ルアーロッドの場合は 巻き物(スプーン・スピナー)には良い。
・先調子のロッド(竿)
先端側が曲がるロッド(穂先が細い)でキャスティング(振り込み)しやすい。
・胴調子のロッド(竿)
胴部分が曲がるロッド(穂先が太い)で キャスティングは しにくいですが ロッドにパワーが有り魚を抜き上げやすい。
メーカによってロッドの曲がり方・硬さは異なりますし 時代によっても変わってきました、釣具店・プロショップで実際に手に取って比較して下さい、
特に同じ銘柄・同じ長さで硬さ違いのロッドがあればその差がよく分かります。
【ロッド(竿)は必ず実物を確認して購入して下さい】
私は【初心者には キャスティングしやすい 先調子で硬いロッド(竿)をオススメします】
渓流には障害物が多く有り、ポイントも変化に富んでいるため どの釣り方でも『キャスティング(振り込み)のテクニックが非常に重要』だからです。
以上
これから 渓流釣りを始める初心者の方は 参考にして下さい。
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