
今回は 魚釣りや狩猟に行く日時を決める際に有用な「ソルナー理論」について紹介します。
このソルナー理論は北米でそこそこ普及していますが日本国内ではあまり知られていません。
釣りや狩猟において 釣果や猟果を上げるための 腕や道具以外での 最大の要因は それらが居る「場所」か どうかで 二番目以降は天候・天候の変化(気温・水温・気圧)、潮(水)位・潮(水)流・それらの変化、時間は「まずめ時」、フィッシング(ハンティング)プレッシャー、もちろん生き物なので個体差やその個体の空腹度や環境要素が複雑に絡んでくると考えられます。
海釣りをやる人なら潮汐表(タイドグラフ)から潮位(厳密には潮流ですが)を見て釣行される人が多いと思いますし、川釣りや狩猟ではまづめ時を狙う人が多いと思います。
私は 渓流釣りとプリチェージ空気銃での鳥撃ちをやっています 私の経験から、
渓流釣りの場合は 源流部での釣行以外は まずめ時が圧倒的に大漁や大物が釣れますが ドピーカンの日中でも尺ヤマメが複数釣れることが有ります。
鳥撃ちの場合は これも朝まずめが圧倒的に猟果が得られますが 日中でも複数獲れることは有ります。
以上から「まずめ時」以外にも魚 動物 鳥の活性が上がる時間帯が有ることを感じる人は多いと思います。
ソルナー理論は魚や動物の活性が高い日時を計算する理論で 場所を指定して活性度が高い月日と時間帯(ソルナータイム)を計算します。
今回はソルナーカレンダー(タイム)を1か月単位で作成する方法と この理論を搭載している ガーミンのGPSMAP_64 を紹介します。
ソルナー理論(Solunar Theory)とは
ジョン・オールデン・ナイト(John Alden Knight)によって 1926年に提唱された理論。
sol(太陽)+lunar(月)⇒ Solunar とした造語。
考え方の基本としては
太陽と月の引力が地球上のあらゆる生物の活性(活動)に影響を与える
理論の説明(英語)はsolunar theory
この理論の最後に当たり前のこと(獲物がいる場所が最も重要)が書かれています。
「It should go without saying that if there are no fish or game present, you will not be successful.」
計算のロジック:
活性度が高い月日と時間帯(ソルナータイム)を計算する、
ソルナータイムには高活性期のメジャータイム(2時間) と小活性期のマイナータイム(1時間)が有る
1.月の位置(最も重要):
・高活性期(Major Activity Times):
月が頭上(南中)にある時、および足元の裏側(正反対)にある時⇒これらが最も活動が高まる。2時間
・小活性期(Minor Activity Times):
月の出(Moonrise)と月の入り(Moonset)の時間帯。1時間
・月齢(Moon Phase):
満月や新月は、太陽と月の引力が重なるため、活性がより高くなります。
2.太陽の位置(次に重要):
・日の出(Sunrise)と日の入り(Sunset)の時間帯。これらが月のアクション時間と重なると、さらに活性が上がります。
3.注意点
・その場所の地形、生態系、気象条件(天気・気圧・風・水温、及びそれらの変化)、潮汐・潮流・水量・水流は考慮されない。
(潮汐については月の引力に関連するためソルナー理論と似た動きをする場合が有るが)
・ソルナータイムは魚や動物の活性の増加を示すものであり、獲物の確実な収穫を保証するものではない。
(北米でソルナー理論は普及していますが 釣果や猟果がいくら上がったかを数値で示された資料は見当たりません)
ソルナーカレンダーを作成方法
ソルナーカレンダー(タイム)を作成するアプリやウエブサイトは複数有ります、
私が使用しているサイトは北米でそこそこ有名なsolunarforecast.comです。
Best Fishing and Hunting Times for any location Worldwide based on the Solunar Theory
このサイトは無料で ログイン設定をしなくとも当月のソルナーカレンダーを作成できます。 (ログイン設定すれば 月を変えて作成することも可能)
作成方法:
1.上記のウエブサイトにアクセスすると 下の画像が表示されます。

2. 左から2番目の「Solunar Calendar 」の項目の「Map」をクリックすればグーグルマップになります、「風船マーク」はアメリカなので、
この風船マークを日本国内のカレンダーを作成したい位置にもってくる。
下図は当地石川県の手取川(ダム)湖 上に風船マークを持ってきた場合です。

3. この画像を出したら右下の 「Download Calendar」をクリックするとソルナーカレンダーがpdfファイルでダウンロードされます。カレンダーはこの時点の1か月分です。(2026年2月)

4.ソルナーカレンダーの用語の説明
Date:年月日
Sun Data:日の出 日の入り
Moon Data:月の出 月の入り
Moon Phase:月齢
Major Activity Times:メジャータイム(高活性時間)2時間
Minor Activity Times:マイナータイム(小活性時間)1時間
Prediction:予測 best(最も良い)>better>good>average(普通)
ソルナーカレンダー(タイム)の使い方
1. 釣行、出猟を効率的に行うために使用する
できるだけ予測の良い日(best日)に行く、たとえ良い日でなくても
第一にメジャータイム 第二にマイナータイムに注力する (まずめ時も狙う)、
メジャータイム、マイナータイム 以外は移動時間にする、
グループの場合はメジャータイム、マイナータイム に合わせて 集合 解散する。
2.最も有効な対象は?
北米の情報より ソルナーカレンダーが最も有効な対象は 「四つ足猟(クマやシシ等)」とのこと
四つ足猟>魚釣り>鳥撃ち
狩猟文化が根強い北米だからソルナーカレンダーが普及しているのかも?
逆に山登りや山菜取りの際に まずめ時を避けるのは当たり前ですが それ以外の活性が高い日時を避ければクマに出会う確率が減るかもしれません。
ただし 北米ではソルナーカレンダーはハンターが獲物に出会うためのツールで有って 避けるための安全ガイドラインには採用されていませんので 誤解無きようにお願いします。
2. 良い結果を出すには
「良い場所」×「良い天気」×「良い潮流・水量(魚釣りの場合)」×「ベストデイ&メジャータイム」×「良い腕&道具」⇒ 良い結果
ガーミン GPSMAP 64の「釣り・狩猟」モード
ソルナーカレンダー(タイム)を算出するのにアプリやウエブサイトを使用せずに知る方法が有ります。
ガーミンのGPSMAP 64の機能に「狩猟と釣り」の機能が有ります、これが 現在地におけるソルナーカレンダー(タイム)です。
私が所有してるガーミン(GARMIN) GPSMAP_64S(日本語版_2018年購入)で説明します。GPSMAP_65、66、67、H1 には この機能は有りませんので注意してください。
ただし 最近のガーミンGPSで この「狩猟と釣り」の機能を持っているのはinstinctやfenixのアウトドアGPSウオッチです。
使い方
「メインメニュー」を出す
「狩猟と釣り」にカーソルを移動し「決定」を押す

ソルナーカレンダーが表示されます

カレンダー内で日付にカーソルを合わせるとソルナータイムが表示されます、 「2月16日」の場合
予測は 最適>良好>普通>適さない
メジャータイムは 最適な時間 (2時間)
マイナータイムは 可能な時間 (1時間)
となります。
まとめ
私がソルナー理論を知ったのは昨年(2025年)11月で狩猟の準備をしていた際に 久しぶりにガーミンGPSMAP64を出して操作している際に 「狩猟と釣り」で表示される時間がどんなロジックで計算されているのか 調べたのがきっかけです。
正直なところ 今猟期 鳥撃ちで ソルナーカレンダーで 明らかに猟果が上がったと自信をもって説明できるデータが有りません(私の猟場のカモ・キジが少なすぎるためか?)。
北米ではソルナーカレンダーを最も使っているのは四つ足の狩猟のツールとしてです、日本は圧倒的に魚釣りでそれも海釣りで潮汐表が圧倒的に使われています。
国内では四つ足狙いのハンターが少ないので ソルナーカレンダーが普及していないのでは と思います。
今年(2026年)の渓流釣りシーズンはソルナータイムを意識して釣行したいと 考えています。
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