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渓流・源流釣りの始め方:必須道具編:『つかみ物』オススメの【プライヤー、フォーセップ】とは

渓流・源流釣りの始め方:必須道具編:『つかみ物』オススメの【プライヤー、フォーセップ】とは

3月1日が石川県の渓流解禁日ですが、いろいろ忙しくてまだ釣りに行けていません。

今回は渓流釣りに持って行く【必須道具】のうち 一般的に『つかみ物』と言われている【プライヤー・フォーセップについてです。

尚 対象の釣法はテンカラ、フライ、ルアー、餌釣り 全てです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渓流釣りで必要な「つかみ物」作業と「その形状」

 

 

 

釣れた魚の口からハリを外す

 

 

 

 

 

 

渓流釣りでつかみ物を最も使用するのがハリを外すことです、

指でハリをつまんで外すより「つかみ物」を使った方が綺麗に外せて魚へのダメージが少ない、特に飲み込まれた場合には効果は歴然、また毛バリの場合は毛バリのつかむ場所にもよりますが毛バリのダメージが少ない。

 

ロングノーズ、 先端に行くほど細く、挟み面が丸(手芸用)では無く平坦な(ギザの有無は好みで)の物(いわゆるラジオペンチ形状)
ストレートノーズよりベントノーズ(先端が曲がった物)の方が「小型魚」や「口の周りにハリが掛かった場合」には使い易いです。

餌釣りでハリが完全に飲み込まれた場合(口の奥にかかった場合)」や「デカイ魚」はストレートタイプの方が使い易いです。

先端にスプリットリングを外すための「L型のカギ形状」が付いた スプリットリング_プライヤーでも少しやり難いですが問題有りません。

プライヤーには通常はラインカット用の刃が付いていますが、魚からハリを外す際に魚が暴れた場合や ガン玉の取付け・外し等の時に この刃にハリスやティペットが触れて傷ついたり切れる場合が有るので
私は『刃の無いプライヤー』『フォーセップ』を主に使っています。

 

) ラインカット用の刃が外側に付いているフィッシング用プライヤーも有ります、この形状なら上述の問題は少なくなります。
 ⇒刃付きのフィッシングプライヤーならこの形状をオススメします。

(ランケル(RUNCL)のホームページより)

)ロングノーズ_プライヤ=ラジオ_ペンチ(ラジペン)

 

 

 

 

ロングノーズ_プライヤ先端形状:上=ストレートノーズ、下=ベントノーズ、
ノーズの先端に行くほどテーパになっている形状の方が細かい作業が出来ます。

 

 

 

 

ロングノーズ_スプリットリング_プライヤ先端形状:上=ベントノーズ、下=ストレートノーズ

 

 

 

 

 

フォーセップの先端形状:上=ベントノーズ、下=ストレートノーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガン玉(割ビシ)の取付け、外し

 

 

 

 

 

 

餌釣りやフライフィッシングのルースニングの際のガン玉の取付け、取り外し。

ガン玉の取り付けについては挟み部分が平坦であればプライヤーでもフォーセップでも可能。

ガン玉外しについては ガン玉外し機能があるプライヤーを使う 但し大きなガン玉のみしか使えない(下記画像の赤丸部)、もしくはスプリットリングプライヤーを使って外すことも出来ます(下記画像の緑丸)通常私はこの方法を使用しています
プライヤ先端部のサイズにもよりますが 小さなガン玉は外せません、これにはハサミの刃の部分を使って開くか 専用のガン玉外し(スノーピークのガンダマレンチ)を使う方法をオススメします、現在 私は後者を使っています。
また ゴム貼りのガン玉を使えば爪で開くことは可能です。

 

 

 

 

小さなガン玉を外す時に使用、
スノーピーク:チタン製ガンダマ_レンチ 
(薄いステンレス板で自作することも出来ます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラインの切断

 

 

 

 

 

 

ハリ、毛バリ、ルアーの接続、ライン同士の接続の際 余ったハリス、ティペット、ラインを切断

これはハサミかラインカッター(ラインクリッパー)が最も使い易いです、刃付プライヤーも有りますが現在私は使っていません(理由は前述のため)。

 

 

 

通常 私はラインカッターを使っています。

上=ケース付のハサミ、下=ラインカッター(爪切りでも代用可能)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケースからハリ、毛バリの取出し・保持

 

 

 

 

 

 

特に小型のハリ、毛バリの取出して(ピンセットの代わり)、保持(ロッキング_フォーセップで)してハリス、ティペットを結ぶ際に使用、老眼の方には必須。

 

 

フォーセップ(ストレート_100mm_17g)で毛バリを保持

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルアーのトゥルーチューン(アイチューン)

 

 

 

 

 

トゥルーチューン(true_tune、アイチューンとも言われます)とは ルアーが真直ぐに泳がず曲がる時に曲がる方向とは逆にラインアイを曲げてルアーが真っ直ぐに泳ぐように調整。

剛性があるプライヤーでつかみ部が平坦な物を使用 きゃしゃなロングローズプライヤーだとノーズが曲がります、スプリットリングプライヤーでも出来ますが非常にやりにくいです(ルアーの進行方向に対して90度でつかむ)。

 

 

 

 

私は通常 アイチューナーを使っています。

ラインアイをプライヤーでつかんで左右に曲げる。
プライヤーはレザーマンのフリースタイル(130mm 126g、本流でアイチューナーを使わない場合に使用)

 

 

 

 

アイチューナー(メーカ不明 22g、ルアー正面からラインアイに差し込んでアイを左右に曲げて調整)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルアーのスプリットリングからフックを取付け・外し

 

 

 

 

 

 

ルアーのフック(トレブルフック、シングルフック)はスプリットリングで繋がっているので フック交換の際はスプリットリングをオープン・クローズする必要が有ります、

一般的な渓流用ルアーに使っているスプリットリングのサイズは#0~#3なのでこれに対応している物。私は この作業は自宅のみでフィールドでやることは有りません。

 

 

 

ストレートノーズ_スプリットリング_プライヤー(140mm 73g、たぶんバレーヒル製で台湾製造?)、 自宅で使用。

このプライヤーのジョイントは高価だけど丈夫なボックスジョイント(三枚合わせ)です。一般的なプライヤーはシングルジョイント(二枚合わせ)です。
国内ではツノダやトップ ドイツのクニペックスの一部のプライヤーがボックスジョイントとなっています。

 

 

 

 

 

ベントノーズよりストレートノーズのスプリットリング_プライヤーの方がやり易い

 

 

参考)スプリットリングの内径寸法
⇒使用するスプリットリングによってプライヤーの先端径を選定して下さい。

メーカによってサイズは多少異なりますが下記が一般的な内径寸法です。

#00=φ2.4mm
#0=φ2.7mm
#1=φ3.3mm
#2=φ3.7mm
#3=φ4.5mm
#4=φ5.4mm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フック(ハリ)のバーブ(カエシ、アゴ)をつぶす

 

 

 

 

 

フックのバーブをつぶすには プライヤーやフォーセップで つかみ部が平坦で 『ギザ無し』の物(TMCのフォーセップ等)でつぶせますが キレイに無くせません、つぶした後に小型のヤスリもしくはリューターで削る必要が有ります。

また この作業専用の「バーブ_プレス」とか「ディ_バーブ_プライヤー」 といった物も有ります。

私は この作業は自宅のみでフィールドでやることは有りません。

 

 

 

プライヤーはフジヤのMP7-150 (つかみ部はギザ無し 150mm 68g)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣法に対応した最適な「つかみ物」は

 

 

 

 

 

 

渓流釣りの場合 魚のサイズは30cmを超えるサイズは少ないこと 自分自身が移動しながら釣りをするので 大型のつかみ物は不要 というか使い難いです。

 

つかみ物と言えば『クニペックス』(KNIPEX ドイツ)が有名で 大物のルアーフィッシング(海・川)で このメッキ付_ロングノーズ_プライヤーを使っている方も結構いるのでは と思います。

(クニペックスのホームページ日本語版より)

 

2515-200Sという 釣り専用のグリップ形状の物、これと似た形状(絶縁グリップ仕様)の2617-200もあります 何れもクロームメッキされていて錆びにくいですが 全長200mmのプライヤー(200g前後)は一般的な渓流釣りではヘビーです、但しサクラマス狙いの方にはオススメします。(その他 160mm、140mmサイズ、ベントノーズタイプも有ります、詳しくはクニペックスのホームページ参照下さい。価格は高いです、日本製のプライヤーで十分では。)
私はメッキ付で全長140mmの2505-140を持っています、110g このサイズならギリギリ渓流で使えるかな、釣り用で買ったのでは無いので釣りには使っていませんが。

 

 

KNIPEX 2505-140 (140mm 110g クロームメッキ付)

 

 

左=KEIBA FCC-306 (160mm 142g 日本製):一般的なラジペンです、
中=KNIPEX 2505-140 (140mm 110g メッキ付 ドイツ製)
右=BESTTOOL MSR-100B (100mm  43g  日本材で台湾製)

 

 

 

 

 

基本 全長160mm以下 重さ100g以下の小型軽量な物で十分です。

渓流釣りは自分自身で移動していく釣りのため 転倒時の 安全のため「つかみ物」が開かないようにするロック機構付、ロックするためのケースも考慮する必要が有ります。ま錆び対策のためステンレス製やメッキ付の物をオススメします。
できれば紛失防止のための(スパイラルコード等で固定する)『留め輪』が付いた物。

 

 

次に私が普段使っている『つかみ物』を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テンカラ用

 

 

 

 

 

ここ数年最も使う頻度が高いプライヤーが『ベストツールのWSR-100B ステンレス先曲りプライヤー(JIS420J2_日本材で台湾製)』です。

これは 「全長100mm、43g、ステンレス製、ベントノーズかつ先端が細くなっていて、オープンスプリング、ハンドルが太くて持ちやすい、先端キャップ及び留め輪付き、刃無し」です、

 

 

【この小型で軽量なプライヤーはオススメ出来ます】 + ニードル付のラインカッター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フライフィッシング用

 

 

 

 

 

フライならフォーセップですネ!

フォーセップは鉗子(かんし)の一種で 元は手術用で 釣り用はロック機構のあるロッキング_フォーセップです(TMC製はかみ合わせ部の先端側にギザが有りません)。

ロッキング_フォーセップは釣り具メーカ製のみならず工具メーカ製も有ります。

 

 

私はベントタイプとストレートタイプの 2本 + ラインクリッパー + 安全ピン(ニードル用)を使用しています。

 

 

 

上=ダイワのベントタイプ 120mm 27g 、下=スミス_マリエットのストレートタイプ 100mm 17g 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

餌釣り用

 

 

 

 

 

餌釣りは ハリ外し、ガン玉の取付け・外し等「つかみ物」を使用する頻度が最も多くなります、

渓流釣りを始めた当初はハサミとハリ外し(海釣りと同じ)で釣行していましたが その後 ダイワのフィールドプライヤー130H(130mm 50g)を2本使い(1本紛失) ここ10数年前から コータック(2012年倒産した)のフィッシング_プライヤー(名称型式不明 130mm 31g)を使っています【⇒似たようなプライヤーは各社から販売されています + ラインカッター + ガンダマ_レンチ。

 

 

 

このプライヤーの良いところは「130mm、ベントノーズ、スプリットリング対応、ステンレス製、オープンスプリング+ロック機構、31gと軽量、留め輪付き、刃無し」です。

 

 

 

上=コータックのフィッシング_プライヤー(ディスコン品 130mm 31g )、下=ダイワのフィールド_プライヤー130H(ディスコン品 130mm 50g、 刃付き⇒このため使うの止めた)
どちらのプライヤーも ステンレス製 ベントノーズ スプリットリング対応 オープン_スプリング+ロック機構付き です、ダイワの方がグリップ感が良くてハサミのように持つことが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ルアーフィッシング用

 

 

 

 

 

上記の餌釣り用のプライヤーを使う場合の他に 0.8k円で買ったC国製のマルチツール プライヤー部はスプリットリング対応です、カッターは全く使えず ラインはナイフ部(自分で研いだ)でカット。

もう一つはスノーピークのダインカット_スプリットリングオープナー_AC116、 ハサミタイプで軽量 17g スプリットリング仕様、PE糸がカットできる(私はPE糸、ナイロン糸の2種類使用) 。

アイチューナーも常備、剛性の有るプライヤーでアイチューンは本流釣りのランガン時くらいしかやりません。

左=C国製マルチツール 75g プライヤー部がスプリットリング゙仕様なのが良いが、その他機能殆ど使い物にならず。
右=スノーピークのダインカット_スプリットリングオープナー_AC116、 軽量17g ハサミタイプ スプリットリング仕様 PE糸がカット可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

 

 

 

渓流釣りに使うプライヤー等の『つかみ物』は 自分のやる釣法・魚のサイズに合わせて どんな作業があるかを考えてから 選定して下さい。

 

私は 二刀流釣行(二種類の釣法)の場合 持っていくプライヤー類は基本 1本です、そのプライヤー類に不足する機能を別のツール(ラインカッター・ガン玉レンチ・アイチューナー等)で補完します。

 

「つかみ物」は釣り専用の物 だけでなく 通常の工具として販売されている物でも 良い物があります、 釣り具店、ネット通販店のみならず、 100円均一、 ホームセンターで 実際に見て購入してください、安くて良いのは沢山有ります

 

 

 

100均のステンレス製(少し錆ていますが?)ロングノーズプライヤー 安い スプリングオープン 十分使えます、
昔 渓流釣りに使用していましたが 最近はへら鮒釣りで使っています。

 

また プライヤー類の紛失防止のため スパイラルコードの使用をオススメします、これも100均で売っています。

以上

渓流釣りにプライヤー類の「つかみ物」は必須道具です。

これから渓流釣りを始める方、 渓流釣りを既にやっているが「つかみ物」を持っていない方、 また現状の「つかみ物」に満足していない方 参考にして下さい。

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