地元の人から山奥にあって不気味な渓と言われている渓がいくつか有ります(有りました)、しかし 林道がいくつも作られ延長され 入る人が増加するにつれて 当地石川県内 このような場所が激減しています。
今回は久しぶりにその渓の一つに釣行してきました。
私が30数年前に師匠と一緒に初めてこの渓に来た時 既に林道は有りましたが 山の下の方しかなく 延々と歩いてこの渓まで遠く 日帰り強行で非常に疲れたが 渓の雰囲気が他の渓と異なり 非常に多く岩魚が釣れた記憶が有りました。
林道の車止に車を駐車し 出発準備 本日は藪こぎのため沢靴はシマノのジオロックロールシューズで最初はスパイクソールで渓に着いたらフェルトに履き替え予定でしたが フェルトソールを自宅に忘れてしまいました、
しかもバクチクとカネキャップピストル(火薬銃)のカネキャップも忘れていることに気づいて少しショック、先週の釣行で全部使い切って補充していませんでした、なにせこのエリアはクマが多いところです。
一応薮払とクマ防御用として大型のナイフ「ESEE6」を持って行きます。(熊よけ鈴は持っていません)
気を取り直して 杣道を歩いて稜線の下流側に移動し目的の枝沢に到着 目的の渓に藪こぎしながら400m程度を下降していきます、
所々の枝に鉈目やテープが巻かれていて人が入っていることが分かります。(結構人入っている感じ)
渓に到着 最初に風向きを確認 本日は下流から上流に吹いていたので安心(私が風上で上流側にクマが居たとしてもクマは匂いで私に気づくハズ)
渓は 苔生した石 大きな岩がゴロゴロ有ります ちょっと不気味な感じはしますが 綺麗な渓です、 ここは平川で遡行はし易いです、水量は年間を通して安定しているようです。
当地では苔生した渓は中流部の山女魚の渓にみられますが この場所は源流部の岩魚の渓です。
まさに雰囲気は「もののけの渓」。
本日のタックルは川の規模から 「チョウチン毛針釣り」です、竿は餌釣り用5.5m硬調、ラインは1号 1.2m、毛針はテンカラ用ブラックボディ#14,目印1個、
オモリは無し、または使うときはラバーコーティングのスズ製3B(場所が場所なので環境対応のため、根掛りは必ず回収します)。
釣行開始 早々に 割れた目印が落ちていました(小さなゴミでも持ち帰ること)、踏み跡からここ1,2週間は釣り人は入っていないと思いました。
岩だとスパイクソールは滑りやすいですが苔があるとグリップが効きます。
ポイントはいくらでも有ります、瀬尻、瀬、落ち込み回り、落ち込み
岩魚の居るところ と 居ないところが 激しい 、ここぞというポイントには居ません。
このいう小さな川では岩魚に気付かれないアプローチが非常に重要!。意外な所に居ます。
バーブレスフックなので 釣り上げたままで 竿を少し上下に揺らすとハズレてリリースできます。
釣れるのは腹の黄色いネイティブ岩魚です。
この場所で釣った岩魚
3Bのオモリが付いている毛針を飲み込んでいました。
岩魚は居るにはいますがチビしかいません,本日の釣果は20~22cm5匹、チビ多数、このエリアのネイティブ岩魚なので 当然ですが全C&Rです。
基本 私はチビ(20cm未満)は 出来るだけ釣らない主義なので もっと上流の稜線付近にも岩魚が居るのは分かっていましたが ここで納竿。
帰りを考えるともっと上流部 稜線近くまで釣って作業道に出る方が楽なのですが あえて急斜面を登って作業道に出るルートを選択(200m程度と予測)。
急斜面なので両手も使わないと登れません、クマの足跡が無いか確認しながら、
一気に登れません ちょっと後悔、途中 斜面に斜めに生えた木に腰掛けて休憩
やっと稜線付近の作業道に出て暫く歩いていると 山菜採りのおばさん2人に逢いました ほんの少し前にクマが居たと言っていました、
彼女たちと分かれて 車止に向って歩いていると 20m前をクマが横切ってビックリしました、6月だけで3回もクマと出逢いました、3月~5月は全く出逢わなかったのに。
帰りの林道でも 小グマです、ちかくに母グマが居たと思います。(車の中から撮影、これを含めると6月に4回)
かつての「もののけの渓」 以前と比べて 岩魚の数・サイズとも大幅ダウン していたが 渓自体は変わっていなかったのが何より救い、
増えたのはクマと日本鹿だけ。
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