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渓流・源流釣りの始め方:足回り編『【ハイパーVソール】の作業靴を沢靴(ウエーディングシューズ)として使用』

渓流・源流釣りの始め方:足回り編『【ハイパーVソール】の作業靴を沢靴(ウエーディングシューズ)として使用』

今回は渓流・源流釣りの際に釣り道具以外で最も重要な『沢靴(ウエーディングシューズ)』の話です、

沢靴のソールは大きく3種類有ります フェルト、スパイク(ピン)、ラバー(一般的で無いが「わらじ」も含めれば4種)、

2005年位から通常のラバーより滑りにくいラバーソール(5.10社のアクアステルス、今は廃盤)が販売されていました 沢屋さんには普及していたようです、

この情報は知っていましたが 私の周りや釣り場で出逢った方でラバーソールを使用している方はいなかったので 今まで試していませんでした。

 

先日 当地(石川県)で有名なテンカラ名人のWさんと一緒に釣行した際に ラバーソールの『日進ゴムのハイパーVソールの作業靴』が 

欠点もあるが安いし十分『沢靴』として使えることを教えていただいたので 私も購入し使って見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢靴はソール選定が最も重要

 

 

 

 

 

 

沢靴の仕様

 

 

 

 

・ソールの種類(フェルト、スパイク、ラバー)
  →釣行する場所により選定
(左からフェルト、スパイク(ジオロック)、ラバー)

 

・フィット感(サイズ)
→自分の足サイズをキチント測定してサイズを決定、ネオプレーンソックスを使う場合は+0.5cm程度大きめ。

:安全靴・ヘルメット等安全衛生保護具メーカとして有名な「ミドリ安全」ホームページより「正しい足のサイズの測り方」。

→砂利の入りにくさ

 

 

・水抜き性

 

 

・重さ
→軽いほど疲れにくいが耐久性と相反

 

・足裏感覚の良さ(底の柔軟性)
→岩をよじ登る際重要
→ex:モンベルのサワーシューズ 長所は安い、軽い(26cmで382g)、フィット感、足裏感覚が良い、
欠点は靴下(素足でも可)はタビタイプが必要、脱ぎにくい、つま先が軟らかい

・つま先部の硬さ(指が石にぶつかると激痛)

・くるぶしの保護
   →ハイカットタイプのシューズ

・耐久性(特に縫製の丈夫さ)
→良い靴は縫製糸が太い、縫製部を凹ませて縫製糸が面一から出ていない、摩耗し易い部分を補強 等々

→ソールの寿命

 

 

・価格

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣り場によるソール選定

 

 

 

 

『釣り場の状況』と『釣り場までのアプローチ』によって 使い分けが必要です。

 

 

 

 

 

 

フェルト

 

 

 

 

・コケには最強(特にウールフェルト)
→中下流部のコケの多い川(鮎釣り場みたいな)、源流部の乾いた岩登り以外はフェルト一択

・草付き斜面、泥壁、落ち葉斜面は滑りやすい、雪渓には適さない
→軽アイゼンを装着して対応する方法も有ります
→アプローチシューズには向かない

・砂や泥が付着したフェルトは岩盤で滑り易い

・摩耗が早い
→フェルトソールを張り替え可能な沢靴も有ります

 

 

 

 

 

 

 

 

スパイク(ピン)

 

 

 

 

 

・草付き斜面、泥壁、落ち葉斜面、雪渓でも滑りにくい 

・丸太橋を渡る時滑らない

・岩盤では滑りやすい

・足への衝撃が他のソールより多少大きいので疲れやすい

 

(私はハンティングもやっていますがこの時はスパイクソール一択です)

 

 

 

 

 

 

 

ラバーソール

 

 

 

 

 

ここで言うラバーソールは通常の物ではなく 滑りにくいラバーソールのことを指します

従来だと5.10のアクアステルス(廃盤)、モンベルのアクアグリッパー、ビブラムのイドログリップ ソールです、

今回紹介する日進ゴムのハイパーVソールは工場や屋根で滑らない作業靴や安全靴用として開発された物です。

 

・岩盤では滑りにくい

・砂や泥が付着しても岩盤で滑りにくい
→河原を歩くのに向く

・コケは滑ります(これが最大の欠点)
→コケの有る岩を突破する時はナイロン不織布製のスポンジタワシでコケを取るしか有りません

・草付き斜面、泥壁、落ち葉斜面に適する
→アプローチシューズとしても使えるのでアプローチ用と沢用と2足持って行く必要無し

 

・雪渓には適さない
→軽アイゼンを装着して対応する方法も有ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソール交換式

 

 

 

 

 

 

シマノの「ジオロックソール」タイプのシューズはソールを簡単に交換ができます

・1足でいろいろな種類のソールを使用できる

・交換にはマイナスドライバーが必要
→シマノTV公式チャンネル「超簡単 張替え ジオロックシステム

・欠点は重い、ソールの屈曲性が低い、価格が高い

 

 

私はこのジオロックシステムのシューズを愛用しています、慣れましたがやはり重いです(26cmフェルトスパイクソール片足575g)。

シーズン初期雪渓の残っている場合はスパイクで 通常はフェルトもしくはフェルトスパイクソールを使用、

釣り場へのアプローチに2時間以上かかる場合はスパイクソールで釣り場まで行きそこからフェルトソールに交換して釣行。

昔のジオロックシステムのシューズはきゃしゃで壊れたこと(靴底が抜けた)が有りましたが 現在の物は強化されたようで結構ハードに使っても壊れたことは有りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイパーVソールの作業靴+縫製補強

 

 

 

 

 

日進ゴムのハイパーVソールは滑らない作業靴、安全靴用として開発された物で色々な種類が販売されています、

日進ゴムホームページ:技術紹介「Hyper V Series

 

沢靴として適した物は水抜き性を考えて 下記#2000,#003の2種類と思います、何れも3~4k円程度
(ハイカットタイプの物も水抜き穴を開ければ使えると思います)

 

 

 

#2000 (私が買った物,¥3.2k)

靴幅: 3E

メイン素材: 合成繊維

表地: メッシュ⇒水が抜ける)・合成皮革

ヒールの高さ: 3.5 cm

先芯: 樹脂先芯

カップインソール:有り

重量: 360g(25.5cm片足)

 

 

 

 

上記と同じ仕様で先芯の無いタイプ(50g程度軽量)が#003

先芯が有れば 遡行中に石にぶつけても つま先は痛くなりませんが、

下りのアプローチが長い場合 つま先が痛くなる場合があるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

この靴は作業靴なので 沢靴として使うと縫製糸が岩に擦れて 直ぐほつれるそうなので少し強化しました(W名人の教え)。

単に 縫製糸部に『水に強くて柔軟性の有る接着剤』を塗っただけです、

私の場合 手持ちに有った「セメダイン スーパーX」と「シームコート」を使いました。

(柔軟性の無い接着剤は使用しない方が良い、尚ウレタン系接着剤は冷蔵庫に保管すれば無くなるまで使用可能)

 

 

 

 

 

 

)2020年4月~ダイワからハイパーVソールを使用したフィッシングシューズが販売されています。
ダイワフィッシングシューズ DS-2350K-HV(ハイパーVソール)
防波堤や釣りボート用ですが、ウォータースルーシステムが搭載されていて排水性が有るので沢靴としても使用できそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイパーVソールの使用感

 

 

 

 

3回テンカラ釣行に使用した感想です、

(大淵で粘った結果、見えてませんが岩魚2匹 29,26cm)

 

・軽い、普段重いウエーディングシューズを使用しているからか 片足200gの差は大きい

・林道、杣道、草付き斜面、落ち葉斜面は普通のスニーカーと変らず フェルトように滑ることは有りません

 

・岩がごろごろした川原を歩くのはフェルトより断然良い、特に砂がソールに付いても滑りにくい

・岩を登って突破する際 滑らないです、フェルトより断然良い

・コケが有る岩は滑ります ついつい調子にのって遡行していたら コケで滑って転げそうになりました。
→ちゃんと下をよく見て できるだけコケを避けて遡行するしか有りません
  →コケの有る岩を突破する時はナイロン不織布製のスポンジタワシでコケを取る【必須です】

(ラバーソールシューズの時はスポンジタワシは必須)

 

 

・ハイカットタイプでは無いので ストリームスパッツをしていても砂利が靴に入りやすい

(この時はスパッツしていませんが)

 

 

 

 

 

 

 

このイパーVソールの作業靴 コケが少ない釣り場だと十分 沢靴として使える」 のを実感しました、軽いし 何より安い。

今後 寿命がどれくらいなのかはレポしていきます。

場所によって スパイク、フェルト、ラバー(ハイパーV)を使い分けていきますが ハイパーVソールの出番が増えるのは間違い無いです。

 

参考) この作業靴を沢靴として1年使った結果は【ハイパーVソール】の作業靴を沢靴として『1年使った結果と雑感&8月のテンカラ釣行』

以下 Amazon.co.jp 広告

・一般的なウエーディングシューズ

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