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【プリチャージ空気銃】:MPBR 最大ポイントブランク距離とスコープセッティングの関係・ホークのフロンティアFFPスコープの紹介 

【プリチャージ空気銃】:MPBR 最大ポイントブランク距離とスコープセッティングの関係・ホークのフロンティアFFPスコープの紹介 

長い間 ブログを更新しないので 何人かの方から  また入院しているのか? とか

大学卒業後42年勤めた会社を完全卒業したので どっか海外に遊び(釣り)に行ってるのか?

等々 連絡が有りましたが、 いまだに関連会社で仕事をやっていることと ボランティアで忙しい からです。

今後も生きて地球上にいる限り「超不定期」にブログ更新します。

 

 

今回は プリチャージ空気銃ハンティングで 知っておくと役に立つMPBR(Maxmum Point Blank Range : 最大 ポイント ブランク 距離)について と スコープセッティングの関係。

S510に装着している HAWKEの最上位機種である「フロンティア 4×20 50 FFP スコープ」 及び  お手軽なアジュアスタブルマウントである「FXのNO-LIMITマウント」の紹介です。

 

尚 以下 「一般的なプリチャージ空気銃+ディアボロペレットを使用」の場合の説明です。

 

 

 

 

ゼロインした距離と異なる場合の狙い方

 

 

 

 

 

MPBRの説明の前の基本知識です。

 

一般的なプリチャージ空気銃は50mでゼロインしています。

福光射撃場 50mS.B.射撃場にて。

 

 

 

実猟で ゼロインした50mを超える獲物を狙う場合は 銃口(マズル)を少し上げてレティクルの「+中心」より下の目盛を狙って(距離に応じた数値で)撃ちます

この照準調整のことをホールドオーバー(Hold Over)と言います。

もう一つの方法はスコープのエレベーションダイアルをUP側に回して(距離に応じた数値に)レティクルを動かして「+中心」を狙って撃つ方法です。

 

上記とは反対である50mより近い獲物を狙う場合(一般的には50~15m)は銃口(マズル)を少し下げてレティクルの「+中心」より上の目盛を狙って(距離に応じた数値で)撃ちます

この照準調整のことをホールドアンダー(Hold Under)と言います。

もう一つの方法はスコープのエレベーションダイアルを上記とは逆(UP側の反対)に回して(距離に応じた数値に)レティクルを動かして「+中心」を狙って撃つ方法です。

 

(レティクル画像「FFP Mil Pro(20×)」はHawkeopticsのホームページより )

 

 

 

実猟での理想的な射撃は

ゼロインした「+中心」で狙い 有効射程内のどんな距離でも獲物に命中することです。

しかし どんな距離でもは 一般的には不可能ですが ある程度の距離の範囲では中てることは可能です。

 

ゼロインした「+中心」で狙い 獲物に中る範囲のことを ポイントブランク距離(Point Blank Range)と言います。

 

 

 

 

MPBRとサイトハイト

 

 

 

MPBR(Maximum Point Blank Range)とは

 

 

 

MPBRの日本語訳は 翻訳者によって「最大直射距離」、「最大至近距離」とか言われていますが 何の事か分りません。

Point Blank(ポイントブランク)  の適切な日本語訳が見つかりませんので

ここでは 単に「ポイントブランク」、MPBRは「最大ポイントブランク距離」とします。

 

 

下図は「最大ポイントブランク距離」を分りやすく示したものです。

この図の前提条件は

パイプの内径=ターゲットサイズとしている、サイトハイトがターゲットサイズの半分以下(空気銃ではなくライフル銃の設定)とした場合です。

この図から分るように

最大ポイントブランク距離(MPBR)はパイプ(と仮定)の内部に弾丸が接触せずに留まる最大の距離のことです。

 

言い換えると あるターゲットサイズで ホールドオーバーをせずに 中てることができる最大距離のことです。

 

反対に 中てることのできる最小の距離のことを最小ポイントブランク距離と言います。

 

 

 

この図から分るように

「ポイントブランク距離」に影響する因子は

弾道・ターゲットサイズ(狩猟の場合はキルゾーンサイズ)・サイトハイト(スコープの光軸中心とバレル中心までの距離)です。

 

 

 

 

このため「ポイントブランク距離」を最大化するには 下記が3項目が必要です。

 

①出来るだけストレートな弾道(高い弾速でBC値が大きいペレット・スラッグ)

 

➁出来るだけ大きなキルゾーン(シカなら直径15~20cm、カモなら直径2.5~5cm)
これに関しては獲物で決まってしまいます。

 

 

➂スコープのサイトハイトを出来るだけ高く(ゼロイン距離までの弾道を低くできる)

 

 

 

 

 

 

サイトハイトの影響

 

 

 

 

空気銃を使ったカモ猟なら一般的にキルゾーンはhead shot、neck shotなら直径2.5cm程度です、 body shotで直径5.0cm程度の範囲に中れば獲れる可能性が有ります(半矢が多いが) と思います。

 

 

一般的なプリチャージ空気銃での射撃条件

弾速=900fps(274mps)

ペレットのBC=0.033 (5.52mm JSB 18.13grain)

サイトハイトが4cm と 8cm で弾道がどう変るかを下図に表示します。

縦軸が着弾点(POI(cm))、横軸が距離(m)

薄緑部が+-2.5cm (ターゲットサイズφ5cmを想定)

 

 

ターゲットサイズをφ5.0cmとした場合のポイントブランク範囲(距離)は

 

サイトハイトが4cmの場合:4~19m 42~55m

 

サイトハイトが8cmの場合:12~56m

 

 

 

 

サイトハイトが8cmの場合 4cmに比べ 最大ポイントブランク距離(上記の場合僅かだが)が伸びると同時にポイントブランク範囲(56-12=44m)が広がります。

これは上図から分るように見かけの弾道が低くなるためです。

これに対しサイトハイトが4cmの場合は 最小ポイントブランク距離が12mから4mと近くなり ポイントブランク範囲(19-4=15m、55-42=13m)は8cmの場合より狭くなります。

 

つまり サイトハイトを8cmとしたら理論的には12m~56mの間なら 照準調整無し(レティクルのど真ん中狙い)で

カモのbody のどこかに中るハズ(獲れるかどうかは別問題)。

 

至近距離での 猟や 止め刺しなら サイトハイトが4cmの方が 照準調整の点で有利となります。

 

 

 

 

これは あくまで理論上の話です、

銃の性能やペレットのバラツキ、弾道計算ソフトの誤差、気象条件、ゼロイン精度、なにより射撃の腕 の影響が有ります。

 

 

 

ちなみに head shot狙いの場合 ターゲットサイズ(=キルゾーン)は φ2.5cmとなります、この場合のポイントブランク距離は

サイトハイトが4cmの場合: 7~14m  47~53m

サイトハイトが8cmの場合: 16~24m  45~53m

このレベルでは 何より射撃の腕、 サイトハイトは頬付けがキチントできれば本人の好み で決めれば良い と思います。 

射撃場で完全にレストされた状態でφ2.5cmに中てることが出来ても 実猟ではかなり厳しい。

 

 

いずれにしろ head shotを狙うなら レーザーレンジファインダーで正確にターゲットまでの距離を測定することが非常に重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銃形状とサイトハイト

 

 

 

 

 

 

サイトハイト(Sight Height、Scope Heightとも言われます)は 空気銃の場合 下記が一般的です。

 

 

ライフルタイプ   4.0~5.5cm程度

 

ブルパップタイプ  6.5~8.0cm程度

 

 

最大ポイントブランク距離(MPBR)の点でサイトハイトが高い方が一般的には有利と前項で述べました、

この点から 銃の形状で言えばブルパップが有利です、

また 最近のレギュレーター付ハイパワー空気銃はプリナム(二次室)を大容量化する必要が有りますが、

大容量プリナムはブルパップの方が 銃のレイアウト上 設置し易い。

(私の過去ブログ参照「【超基本】PCPエアーライフル(プリチャージ空気銃)」を参照)

 

 

但し 最新(2023年11月時点)のFX airgunsの Panthera 、Dynamic、 King はライフルタイプでも大容量プリナムを持っています、

ライフルタイプが好きな方には朗報ですネ!。(この構造説明については別途書く予定です)

 

 

 

ブルパップタイプの空気銃が MPBRとパワーの点で 有利とは言えなくなっています、

結局 銃は好みで決めれば良い。

 

 

 

 

尚 ライフルタイプでサイトハイトを高くするには(スーパー)ハイマウントのスコープマウントを装着すれば良いだけでは有りません

自分に体に有った頬付けにするために チークピースの調整機構が必要で 高くする限界が有ります。

何より撃ちやすいか どうか と 常用する射撃距離(近距離だと低い方が有利) だと思います。

 

 

またライフルタイプで低いサイトハイトで注意すべき点は スコープとマガジンの干渉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーク フロンティア 4×20 50 FFP

 

 

 

 

 

私のエアーアームズS510(レギュレーター無)5.5mm口径のライフルスコープを ホークの「サイドワインダー 4×16 50 SFP」 から

同じホークの最上位機種の「フロンティア4×20 50 FFP」に変更、

同時にスコープマウントをFXのアジャスタブルマウントに変更したので紹介します。

 

 

 

 

 

 

ホーク(Hawke)の光学システム区分

 

 

 

 

ホーク(Hawke)は2020年に大規模なモデルチェンジを実施し

それ以降 ライフルスコープ、双眼鏡の光学・機構系は下記3種類のシステム区分されています。

 

 

OPTICAL SYSTEM H7 :  FRONTIER

OPTICAL SYSTEM H5 :  SIDEWINDER、ENDURANCE

OPTICAL SYSTEM H2 :  VANTAGE

 

 

フロンティア(FROTIER)は 国内でも有名なサイドワインダー(SIDEWINDER)より上位機種になります。

 

今まで使っていた 「サイドワインダー 4×16 50 SFP」に 大きな不満が有ったわけでは有りません、

FX CROWN 6.35mm に 「Vortex Diamondback Tactical 6×24 50 FFP」 を

使っているので 倍率を その中間(4×20)にしてみたかったのと

HAWKEの最上位機種が どの程度の性能か 確認したかったからです。

 

 

 

このスコープを購入したのは2021年春のバーゲンセールに個人輸入(為替が高かった)しました。

S510に装着したのは 昨年2022年夏です、その間1年以上眠っていました。(忙しくて交換する暇無し)

 

 

 

いつかはMARCHが また遠のいてしまいました(これら3台のスコープ輸入費用を足してもマーチは買えないが)。

 

 

 

 

 

 

 

Hawke Frontier 4-20 50 FFP スコープの主仕様

 

 

 

データは

Hawkeopticsのホームページより

 

 

・型番:18530
・名称:Frontier 30 4-20 × 50
・光学システム:H7 (ホーク最上位機種)
・フォーカルプレーン:FFP
・対物レンズ:φ50mm
・倍率:4~20倍
・チューブ:φ30mm
・レティクル:FFP Mil Pro(20×)→ 上記のホールドオーバーの説明に使っているレティクルです。
・クリック:1/10MRAD
・エレベーションクリック数(最大):23MRAD
・ウインデージクリック数(最大):23MRAD
・ゼロストップ機能付 → 私は使用していません
・最小パララックス:14m
・アイレリーフ:102mm
・サイズ:全長336mm
・重さ:630g
・イルミネーション: レッド 6段階
・フリップアップカバー付
・定価:$1199

国内では「ガンショップ栄興」さんで販売しています。

 

 

(サイドホイールは付属していません、別に購入し装着)

 

 

 

サイドワインダーと比較して見ましたが 2点を除いてフロンティアの方が良いです。

・10倍で比較してみたが フロンティアの方が明るい

・なによりフロンティアは エレベーションクリックの精度が素晴らしい

クリックが1/10MRAD は1/4MOAより使い易い。

・軽量

 

 

以下 サイドワインダーより劣る点

最小パララックスが14mは少し残念 やはり10mとして欲しい

・倍率ダイヤルの回転方向がサイドワイダーとは逆(サイドワインダーに馴れているので)

 

 

 

 

 

 

 

 

FXのアジャスタブル スコープマウント

 

 

 

 

スコープをフロンティアに変更した際にマウントをFXのアジャスタブルスコープマウント(商品名は NO LIMIT SCOPEMOUNTS)に変更しました。

トウキョウジュウホウからも同様なマウント「TJO高さ可変式マウントリング」が販売されています。トウキョウジュウホウ カタログ 参照。

 

(画像はFXairgunsのホームページのアクセサリーより)

 

通常のスコープマウントがリングキャップとマウントベースの2分割構造に対し このマウントは3分割構造となっています。

これはマウントベースが2分割になっていて 上部マウントベース(キャップ取り付け部側)が4mm程度アジャスタブルできるようになっています。

このマウントを使うとスコープを任意に前傾できるため リヤのマウントにシムを入れる必要が無くなります。

また シムを入れるより 大きく前傾させることが出来て

遠方射撃用のセッティングがやりやすい【エレベーションクリックの範囲を最大限に使える】

 

ただ 最近の一部の空気銃のレールは20MOAないし30MOA傾けているものも有ります、この場合はこのようなマウントをあえて使う必要は有りません。

 

 

 

このアジャスタブルマウントを使う際の注意点は 稼動する上部マウントベース(キャップ取り付け部側の)を下部マウントベース固定するスクリューを

ガッチリ締め付ける必要が有ります、

私は中強度のロックタイト(290を使用、243でも可)も併用しています。

リングキャップとマウントベースの締め付けトルクと通常のマウントと同じです。

 

 

 

 

FXのNO LIMIT MOUNTS は チューブ径 25.4mm 30mm 34mm 、レールは11mm 20mm 用が 販売されています。

 

 

 

(オレンジ色のラインはセイフティフラッグ)

私が使用しているのはレールは11mm スコープ径30mm 用です。

 

 

 

 

 

 

 

 

スコープマウントで注意すべき点

 

 

 

 

 

 

 

プリチャージ空気銃に安物のスコープマウントを装着しても特に問無いと思います。

スプリンガーは振動が異質のため だめです 壊れたりズレたりする可能性が大です。

 

しかし安物のマウントはレールとの精度が悪い物も有り 下図(かなり誇張した図)の様になっていないか確認が必要です。

50mゼロインではキッチリまとまるが それ以下の距離だと左にズレル それ以上だと反対の右にズレる、 または左右がその逆の場合、

マウントの精度が悪いことが 考えられます。この場合 マウントを交換するしか有りません。

 

 

基本スコープ光軸とバレル中心軸が一致する必要が有りますが マウントの精度が悪いと これが一致していないためです。

 

 

私が現在使っている FX NO LIMIT MOUNTSは精度が良く 上記の問題は有りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日はマラードハンター【近くのカルより遠くのアオクビ】

 

 

 

 

 

 

 

2023年度猟期がスタートしました、15日(水)は年休を取得して ハンティング。

毎年 この日だけは 【アオクビ(マガモ♂)】のみを狙って Mallard Hunter化 しています。

この日の初弾 50mの所にいるカルより70mのアオクビを狙った結果が 下の画像です。

まさに【近くのカル(ガモ)より遠くのアオクビ】

 

 

 

ただシーズン初期は 【やせたアオクビより太ったカル】ですが?。

 

 

 

neckを狙ったらheadに中った まだまだ修行中。

(レスト無しのニーリング射撃)

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